<クミエル> 「クムドールの首都 クミエルにようこそ。 「ども、コンチワ。 「私、その他大勢です。 「この町は大きいからね、その他大勢の人に話しかけても時間のムダかもね。 「えーっと、どなたでしたっけ? (その他大勢のようだ。) 「このマンションは、その他大勢の人しかいないよ。 「あ おはようございます。 「キーショップでござい。 「キー、買ってください。 「キーは全部揃いましたか。 「南東の壁に挑戦しようとして123と890のキーを買っていくらしいんだが、-=\と[]'キーはどこで使うんだろう。 「ホテル クミエルにようこそ。 「お泊まりでございましょうか。一泊 40スパイスです。 「ちょっとスパイスが足らないようですが…。 「ありがとうございます。201号室をお使いください。 「ここは203号室ですけど…。 「空港にいた人達は全員このクミエルに逃げて来たんだよ。いきなり火山が噴火してね。 「クムドール空港はちょうどこの南にあるんだが、今頃は溶岩の中だろう。 「宮殿は、このクミエルの北にあるんだが断層が出来て行けなくなってしまったよ。 「あの断層は飛び越えられないよ。地下から強い熱風が吹いてきて押し戻されちゃうんだ。 「来年はどうなるか分かんないからね、今の内にクム酒を飲んどかなきゃ。 「こんな所でお酒飲んでる場合じゃないって事は知ってるんだけど…他にどうしようもないしな。 「酒を飲んだら、いい解決策が浮かぶんじゃないかと思ったんだが… 「だんだん、どうでも良くなってきちゃった。 「税務署とクム研は「ビッグハンド」にやられたそうですね。 「大異変のショックのせいか最近、みんな妙な夢を見るらしいよ。 「クムドール空港からの避難民用に体育館を仕切って仮住宅を作ったんですがね。 「他人の家を通らないと出入り出来ないって言うのはちょっと問題のような気がするけど…。 「村ごと湖に沈んじゃってね、やっと空港まで逃げ延びたと思ったら今度は噴火だと。ツイてないよまったく。 「ここは税務署です。納税に来られたんでしょう? え この国の人じゃないの。 「変な手のおかげで、納税の書類が全部無くなっちゃった。どーしたらいいんだろ。 「マーケットの裏手にある家は地下から変な音が聞こえるんで買い手がつかないという話だよ。 「宮殿には、この大異変の対策本部があるんだが これだけメチャクチャになると手も足も出ないだろうなあ。 「上の階では有志が集まって訓練しているが当分の間クムドールは救われそうもない感じだね。 「救国タイピング教室にようこそ。 「えー 大文字は小指でシフトキーを押しながら…だめですよ離しちゃ。押しながら打つんですよ。 「えーとEは左手の親指じゃなくて…どの指で打つんだっけ。 「数字がうまく打てないなあ。 「ノニトト モイ コチコン! いけない、カナキーがロックされてた。 「1分間に6ワード!? どうしてクムドール人ってこうも不器用なんだろ。 「これじゃ、呪文の壁を破るどころか魔獣とも戦えないよ。 「自信のある人は、クム研の2階にきも試しに行くんだがなかなか難しくってね。 「地球からascii様が来てくれればこんな目にあわずに済んだのになあ。 「1 2 3と! @ #キーについて… 「1は、Aに置いてある左手の小指を使って打つ。(1を打て) 「2は、Sに置いてある左手の薬指を使って打つ。(2を打て) 「3は、Dに置いてある左手の中指を使って打つ。(3を打て) 「!は、右手の小指でSHIFTキーを押しながらAに置いてある左手の小指を使って打つ。(!を打て) 「@は、右手の小指でSHIFTキーを押しながらSに置いてある左手の薬指を使って打つ。(@を打て) 「#は、右手の小指でSHIFTキーを押しながらDに置いてある左手の中指を使って打つ。(#を打て) 「以上。 「ここは王立クムの木研究所 略して「クム研」です。 「きも試しに来たんですけど 「え 税務署の2階を済ませてから? 「話しかけないでくれ! 2×3は6で、6+4は…ううっ、分んなくなっちゃった。 「50+(6−20)? こんな計算に30分もかけるなよ。答えは64だ。 「え 違う? 「コンピュータが動かないもんでみんなで筆算をしてるんだが どうも能率が悪いようだ。 「クムの木が石化した原因を調べているんだが…固くてサンプルを持って来れないんだ。 「石化したクムの木を丸ごと持って来ようとしたんだが、いくら掘っても根っ子があるんだよ。 「クムの木の石化と噴火はやっぱり関係あるんだろうなあ。 「宮殿の対策本部では何かいい案を考えついたかな…やっぱり、無理だろうな。 「研究はやめにして、 私もタイプの練習しようかしら。 「1階の職員に頼んだ計算だけど…ちっとも持って来ないなあ。 「5年分の予算を投入して買った機械なのにこの大事な時に動かないとは。 「光学式の顕微鏡は使えるよ。これはハイテク品じゃないって事なのか。 「タマオ博士は一体どこへ行ったんだろう。この忙しい時に。 「タマオ博士? ああ、クムの木と話をする研究をしてた人だ。そう言えば最近見かけないねえ。 「おかしな夢を見たもんだ。どんな夢かって? まあ、秘密にする程の内容じゃないけど… 「火の海の中に入って行くとロボットがいてそのうしろに見えない階段があるんだが 「「お前には風見タヌキは必要ないから帰れ」って言うんだ。 それだけなんだけど… 「「風見タヌキ」って何だろう。 「「風見タヌキ」があると、断層を越えられるんだよ。あ これは夢の中の話だったっけ。 「8 9 0と* ( )キーについて… 「8は、Kに置いてある右手の中指を使って打つ。(8を打て) 「9は、Lに置いてある右手の薬指を使って打つ。(9を打て) 「0は、;に置いてある右手の小指を使って打つ。(0を打て) 「*は、左手の小指でSHIFTキーを押しながらKに置いてある右手の中指を使って打つ。(*を打て) 「(は、左手の小指でSHIFTキーを押しながらLに置いてある右手の薬指を使って打つ。((を打て) 「)は、左手の小指でSHIFTキーを押しながら;に置いてある右手の小指を使って打つ。()を打て) 「以上。 「1分間9ワードを達成したぞ でも、呪文の壁はまだ無理かな。 「エレベーターは使えませんよ。 「輸出用の荷物を積み終わったところであの噴火だろ。一文無しだ。 「ここにいても…もう、給料は貰えそうもないな。 「家もマンションも全部売れちゃった。クムドール空港から大勢避難してきたからね。 「家なんて、無理して買う事ないぜ。金が余った時でいいんじゃない。 「お客さん、地球からですか? 「実は一つ、いい物件があるんですよ。家具付きで2,000スパイスですが… 「気が変わったらまたぜひ おいでください。 「ありがとうございます。場所はマーケットの裏ですので。これが家の鍵です。 「あの家は絶対お買得ですよ。 <空港> 「クムドールクウコウ? ニ? ヨウコソ? 「キカイ ウゴカナイ ビビッ。クウコウ オヤスミ ビッ ビッ。 「シゴト シタイ。ヒマデ シニソーダ。 何か落ちている。拾いますか? 風見ダヌキを拾った。 <記念館> 「ここはウスカ記念公園。以前は姫様がミドとかいう名の少年と一緒によく散歩に来られたんだが…。 「見学に来たのなら謝るよ。このウスカ記念館は私が研究室がわりに使ってるんでね… 「それにしても、どうやってここに来たんだい? 道は全部ふさがってるはずだが…。 「私はタマオ博士だ。クムの木と話をする研究をしていたんだが…挫折してしまったよ。 「研究を続けてくれって? 私だって、出来ればそうしたいさ。 「…しかし研究材料のチャトフィッシュが無くてね。 「ルチュ湖のほとりの、ルチュ村あたりで売ってるんじゃないかと思うのだが… 「断層やら何やらで、ちょっと行けないだろ。 <ルチュ> 「チャトフィッシュと云う珍しい魚がいてね。いつも、クムの木とお喋りをしてるんだ。 「もう、一匹も見かけなくなったけどね。 「あれは可愛らしい魚でね、うん。わしは大好きだよ。 「えっ。チャトフィッシュを欲しいって? 「ストックが無い事もないが…どうしてもというなら、小瓶一つ200スパイスで分けてあげよう。 チャトフィッシュの佃煮を受け取った。 <記念館> 「何、チャトフィッシュが手に入ったと 本当かね。 「何だい、これは…佃煮じゃないか。 「んんー ま、いいか。ちょっとそこで待ってなさい。 「…ふむ、やはりこうなっているのか。 「…と言う事は、これとそれとあれを調合すればクムの木と話すための薬が出来る筈なんだが、 「ここには十分な材料が無いなあ。 「メモを書いてあげるからクミエルのクムの木研究所で調合して貰ってはどうかね。 「これで完全とは言えないが石化したやつも、話しかければ一時的に復活するかもしれんよ。 「4階の奥にいる男ならそのメモで判ると思うが…。 <クミエル> 「え タマオ博士がクムの木と話せる薬を完成したんですか? (メモを渡した。) 「これを調合すればいいんですね…。 「ちょうど今、一個分の材料がありますからさっそく試作してみましょう。 「これでいいのかな…出来ました、メモの配合通りです。 「薬の名前「タマオリン」というのはどうですか。 「これは提供しますが、材料が高価なので次からは実費で500スパイス程かかりますよ。 「500スパイスかかりますがタマオリンをもっと作りますか? 「では二、三日待ってください。 「今、材料を集めさせてますから…。 「この研究室も、長年クムの木を調べてきたが当の本人に聞くという方法は考えつかなかったな。 「タマオリンを使えば、石化の原因も判るかも知れないな。 「例のタマオリンですが、いい話があります。 「チリー通商の社長という人に話したら 売れそうだから扱いたいと言うんですよ。 「大量生産するからずっと安くなるそうです。 「二、三日したらマーケットに出荷出来ると言ってました。 <記念館> 「いやー、許してね。軽いジョークだから。 「え 薬はうまく出来たって? あのメモの配合で? …??? 「でっかい鍵穴に水晶を食べさせてる夢を見ちゃった。 「何か特別な意味でもあるのかね。 <宮殿> 「宮殿に何かご用事ですか…。ascii? 「使いの者が出発したのは確かですがその直後に宇宙船が飛べなくなって…もう、来ては貰えないでしょう。 「え あなたがasciiですって? それが本当なら きっと…クムドールは救われる事でしょうね。 「私が本物のasciiなのだが女王に取り次いでくれないんだよ。 「え? asciiって男だったっけ。 ※主人公が女性の場合は「女だったっけ」になる。 「花壇を踏んずけないように。 「-=\と_+|キーについて… 「-は、;に置いてある右手の小指を使って打つ。(-を打て) 「=も、;に置いてある右手の小指を使って打つ。(=を打て) 「\も、;に置いてある右手の小指を使って打つ。(\を打て) 「_は、左手の小指でSHIFTキーを押しながら;に置いてある右手の小指を使って打つ。(_を打て) 「+も、左手の小指でSHIFTキーを押しながら;に置いてある右手の小指を使って打つ。(+を打て) 「|も、左手の小指でSHIFTキーを押しながら;に置いてある右手の小指を使って打つ。(|を打て) 「以上。 「[]{}'と"キーについて… 「[は、;に置いてある右手の小指を使って打つ。([を打て) 「]も、;に置いてある右手の小指を使って打つ。(]を打て) 「{は、左手の小指でSHIFTキーを押しながら;に置いてある右手の小指を使って打つ。({を打て) 「}も、左手の小指でSHIFTキーを押しながら;に置いてある右手の小指を使って打つ。(}を打て) 「'は、;に置いてある右手の小指を使って打つ。('を打て) 「"は、左手の小指でSHIFTキーを押しながら;に置いてある右手の小指を使って打つ。("を打て) 「以上。 「あーっ この間夢の中で会った人ね。 「確かあの時、あなたは「今度宮殿に行くから裏のドアを開けて。」って言ってたわね。 「信じられない事だけど…約束だから、開けてあげる。 「今夜はどんな夢を見るかしら。 「あ ascii様。ascii様ですよね。ええ、よく存じておりますとも ど、どうぞ、お入りください。 「あんた、本物だったの。 「え お姫様がさらわれたんじゃないかって? どーして お姫様がさらわれなきゃいけないんですか。 「どーせ、私なんかさらうに値しないお姫様です。 「異変でボーイフレンドに会えないからただでさえ機嫌が悪いのよ。変な事言って、刺激しないで。 「女王様は… えーと 下で会議中じゃないですか? 「女王陛下はただ今重要会議中ですのでお引き取りください。 「私は国王だが… あんた誰? 「えええええええええええええーっ!!! 本当ですか? そりゃ大変。 「今 隣で会議の最中なんだがぜひ顔を出してやってください。おーい! ドアを開けてあげなさい。 「開いてますよ。どうぞ。 「ブラインドタッチ猛特訓という案だが一日一時間位におさえないと指がひきつっちゃうんじゃないか? 「あわてて戦うより、百姓でもやりながら少し時期を見た方がいいと思うんだが。 「ハイテクが駄目でテレビが見れないなら風力テレビと言うのを開発したらどうだろう。 「異変対策本部という言い方だが…大異変対策本部に変更すべきじゃないだろか。 「案としては、327ほど出たんだが使えそうな案は一つもありません。いいえー、もちろん恥じてますよ。 「毎日、会議ばっかやってたもんで戦うエネルギーが無くなってきた。 「グー グー。 「ダメですよ。勝手に入って来ちゃ。 「えっ ascii様!? もうこちらには来られないと思ってました。 「皆さん!! グッドニュースですよ。ascii様が来てくれましたよー。 「もう、あなたが来てくれたんだから会議をやるだけ時間のムダかも。 「それにしても、クムドールの人達は頼りにならないわね。もう全面的にあなたにお願いするしかないわ。 <クムの木> 言葉が通じない。 チャト効果が現われた。 「見かけない顔だね。この惑星の人じゃないのか。クムドールにようこそ。 「この惑星に人間がやってきたのはひゃくごじゅう年くらい前だったかな…にぎやかになって楽しいよ。 「地球から来たの? …地球ってどんな所なんだろう。 「一人で大変だね。でも、きっと それなりの事はあるさ。 「その気になれば、薬なんてなくても誰とでも話せるんだけど…。人間は頭を使い過ぎるからなあ。 「チャトフィッシュは臆病だから 湖の奥の方に隠れちゃったらしいね。 「ドリームポイントは、惑星クムドールの心なんだよ。 「ドリームポイントが目覚めたのは、確か507万年ぶりだね。 「石化したクムは、ドリームポイントと交信してるんだってさ。石化したクムは感受性が高かったんだろうな。 「ドリームポイントの場所は、石化したやつが知ってるんじゃないの。 「ドリームポイントが目覚めている。誰かが、その場所に侵入したようだ。 「そこは、あらゆる事が可能になる場所だ。 「まだ思うようにコントロール出来ないようだが 「その人間の想像力が、取るに足らない物である事を願っているだけでは不十分だ。 「宮殿の北に… 「その人間が何を企んでいるのか判らないし 早くその場所に行って、そいつを倒さねば。 「まず、この北東にある湖に… 「ESCキーを持っていれば水流に巻き込まれても… 「火口にドリームポイントの入口がある。ちょっと熱いけど、歩き回っていれば… 「クムドールにいる人々全員の意識がドリームポイントに集められている。それらの意識が… 「雑多な意識− 願望や欲求、不安などがドリームポイントの中で一つの方向にまとめられた時… 「ドリームポイントの力はそこに存在する人間を媒体にして飛躍的に高まっているが、まだ… 「ドリームポイントはまだ迷っている。はっきりとした一つの方向を決められないまま… 「ドリームポイントにいるのはミドという名前の少年だ。ミドは… 「ミドは道に迷った末、偶然にドリームポイントに入ってしまったらしい。しかし… 「ミドは今、ドリームポイントの中で自分の意識と戦っている。ミドを責めてはいけない… 「ミドと親しい人間、その人間の強い思念が必要だ。もしかしたら… 「力が足りない時は すかさず、何度も立ち向かっていけば必ず… 「どの道を行っても、同じ場所に出るけど自分のスコアと相談して選んだ方が… 「あわてる必要はないさ。時間はいくらでもあるんだから。 「まずは落ち着く事だね。その次には…落ち着き過ぎない事、かなあ。 <アズドフ> 「おお、よく戻ったな。 「ところでこの異変は、どうにかなりそうかね。 「何、クムの木と話が出来るようになったと? それはすごい。 「王室が助けを求めようとした、そのお方はEXP.が900以上もあると聞いている。 「えっ あるって??? ※900以上なくても台詞は変わらない。 <チャトフィッシュ> 「クム クム クム。 「異変が始まった頃、みんなでここにエスケープして来たんだよ。 「ここは、魔獣が出てこないんだ。 「石化したクムの木と話すのは命がけさ。でも、危ないと思った時はESCキーを押せばいいんだ。 「エスケープキーは右手の親指で押すんだよ。やり方はスペースキーと同じようにね。 「町の人達は全員、避難しちゃったよ。 <湖底村> 「星チーズ一個 15スパイス。ブク ブクッ イカガデショウ。ブク ブク ブク 「オカネ。オカネ。 (故障しているようだ。) <火口> 激しい水流に噴き上げられた。 目標W/mレベルが30に上がった。 目標W/mレベルが40に上がった。 目標W/mレベルが50に上がった。 火口に吸い込まれた。 <ラストダンジョン> 「あいたたたた。誰だい人のアタマを踏んづけるのは。 「え、真っ暗で見えなかったと? それは… お先真っ暗という意味かい? 「違う? じゃあ何だって言うんだい。 「目が見えない? ふーん、そうかい。 「じゃあ教えてあげるけどね、普通 自分の目は見えなくていいものなんだよ。 「そうじゃなくて? あたりの景色が見えない? 景色は見えてくるんじゃなくて自分で見る物じゃないかい。 「つまり、見えないのは景色のせいじゃなくて…あんた自身の… 「何? もう見えてる? 「あんたと話してると頭がおかしくなってくるよ、まったく。 「この上の方から落ちて来たんだろ。でも、ちょっとここは上れそうもないね。 「あせりは禁物。疲れが出たら引き返して、ゆっくり休養する事さ。 「とにかく下に行きゃいいのさ。下に行くために上に行く場合もあるけどさ。 「私は誰かって? それが… よく判らないんだよ。 「暗闇の観念にとらわれたら一旦外に出るか、或いは'明り'の呪文を唱えるしかないね。 「お おいしそうなキーボードを持っているじゃないか。あんたキーボード使いだね。 「その内、呪文の壁が墓石に見えてくるかもね。 「一言注意。アブクにはまり込むと助からないよ。 <ドリームポイント> 「待て! ここはクムドールのドリームポイント。これより先に、足を踏み入れてはならない。 「ascii!! 助けに来てくれたんですね。でも… ダメだ。もう 手遅れなんだ。 「今、クムドールは楽園に生まれ変わろうとしている。クムドールを愛する者なら立ち去れ。 「asciiお願いです、帰ってください。ドリームポイントに立ち向かうのは不可能です。 「私は… 僕はミド。ああ…こっちに来ないで! <宮殿> 「みんなやる事が無くなったもんで 外に出て野良仕事にはげんでるようですよ。 「うーむ。この本は なかなか面白い。 「王様ったら、図書室で寝起きしてるんですものね。 「私に手伝える事は? 無い。良かった。 「何も手助けできなくてすみません。そうだわ、もしよければ隣のお部屋を使ってください。 「え ミドがドリームポイントで? ドリームポイントって何? ミドがさらわれちゃったの? ずるい。 「違うの? よく判らないわ。夢の中から? えーっ!! 全然判らないけど、判ったわ。 「夢で、ミドに帰るように言えばいいのね。かわいそうなミド!! 私が夢見るまで、待っててね。 「早く助けに行ってあげて。私これから、眠らなきゃ。 「お姫様をさしおいて、彼の方をさらうなんてひどい奴ですね、ドリームポイントって。 「え 違うんですか。 <ラストバトル> 「私はドリームポイント。どうしても侵入しようとするなら 阻止しなければならない。 遠くから赤ん坊の泣き声が聞こえてくる。 市民たちの声…いや、人々の潜在意識が風のように頭の中を突き抜けていく。 雑多な思念…。 静寂。 長い戦いが終わった。 呆然と立ち尽くすasciiの目の前にドリームポイントがあった。 この領域に意識を重ね合わせた者はどんな事も可能になると言われる。 「一歩踏み出せば…。」 asciiは ふと、そんな衝動にかられそうになる自分を抑えた。 気が付くと、そこに一人の少年が眠っていた。 <エピローグ> 「よくやった。ホントに ホントによくやった。クムドール国民全員にかわってお礼を申し上げたい。 「ところで… 「ちょっとお前、席を外してくれないか。 「え、何? 「何でもないったら。ちょっとだけ。 「ぶつぶつ…。 「実は… あなたにお会いした時からずーーーっと考えていたんだが そのう… 照れるなあ、ははは。 「私はもう決心したんです。つまりその あなたに… 「いざ言うとなるとなるとやっぱり恥ずかしいなあ。 「あの…その…ブ ブ ブラインドタッチを教えてくれませんか? >YES 「よかった。どうだミド、君も一緒に弟子入りするか? 「お、お願いします!! 「私もやるわっ! 「えーーーーーーーーーーーーーっ!! 惑星クムドールに異変が起きたA.P.(ポーラ歴)405年 何処からともなく湧出する魔獣を蹴散らし、 幾多の障壁を打ち破って再びクムドールに平和を取り戻したのは 一人の地球人であったとつたえられている。 しかしハイテク兵器すら物ともしない魔獣に対して使われた 唯一の武器と言えば、もちろん魔法の剣などではなく あなたもよくご存知かと思うが… 最近そこいらでよく見かける、パソコンなどに付いている あのありふれたキーボードだったのだ。 人々は異変の後、誰言うともなくキーボードの事を 「クムドールの剣」と呼ぶようになった。 the SWORD OF KUMDOR おわり