HIDE TANBO IN T-DRAGON QUEST (c)1987 ENIX (c)1991 HIDE それはオルフスールたいりくの はずれ。 とうざいを たかいやまで かこまれた ちいさな くに……。 そこから はじまる ものがたり……………。 序章 勇者の目覚め それは かろしすとミルルの ふたりの 13さいを むかえようとする あさだった…………。 ○ルフル セシラン「かろしす。 ミルル。 きょうが なんのひか おぼえている? 「きょうは …こほこほ…ん ん きょうは おしろの せんしを やってる パパが かえってくる ひでしょ! 「こほっ! マログリフルのまちで まってるからって いっていたから… 「もう ついているはずよ。 「みんなで むかえにいきたいけど …こほこほ… ママが この からだだからね……。 「むらを でたら みちどうりに まっすぐ みなみにいくのよ。 「まものに であったら すぐおにげなさい。 「よりみちしないで! 「そうそう パパが おみやげに いいスライムの ムルイを つれてくるって いうから めじるしに したらいいわね。 「ほんと きをつけてね。 …こほこほ… ミルル「だいじょうぶよ ママ! あたしが ついてるもん! 「ね! かろしすおにいちゃん!! 「いってきます。 「ようこそ ルフルのむら……… 「なんだ かろしす じゃないか。 「よっ! げんきが いちばん! 「はなばたけにいた おんなのこ むらのにしで たおれていたのよ。 「よっぽど こわいめに あったのね。 「わたしは ちょう…… ルフルフルフルルフルフル……。 「ちかごろ にしのやまでひとのこえらしいのが きこえてくるのじゃが。 「きのせいだろうか………。 「よう かろしす。 おまえが おとうさんの おむかえか? 「じゃあ うえのもんもっていっていいぞ。 きをつけてな。 「ひがしにいくと きけんだぞ。 まものが うようよしている。 「にしのほうなら なんとか いけるだろうが……。 「いらっしゃい かろしす。 「なに? マログリフルへいくって? なら ついでにたのみたいことが あるんだが……。 「マログリフルにいる なかまの ぼうぐやが どうも ふけいき らしくて……。 「だから そのうでで しゅうりやを やったらどうかって。 「この かなずちを わたして くれないか? 「じゃ これ。 たのんだよ! ○マログリフル 「ここは マログリフルのまちだ! 「ほとんどのひとが このたてものに いる。 「ちゃんと そうびしているか? もっているだけじゃ だめだぞ。 「このごろ しごとが うまく いかなくってよお。 「らっしゃい!おおきな ぼうぐや です。 どんな ごようでしょうか? 「あたらしく おおきな ぼうぐやが できてからは したのみせは ぜんぜん きゃくが こなくなってねえ。 「おまえら ルフルから? 「そうでっか。 あいつにまで しんぱいかけちまって… そうだなあ やってみるか。 「おう おまえら いつでもこいや。なんでも なおしてやるからな。 「いらっしゃい しゅうりやで! 「ああ きみたちか。 なにかあったらいつでも こいや。 「このよのなかに ゆうしゃのちを ひくものが いるはず。 「かみのちからで このよのなかを なんとか ならないだろうか。 「このくには もうおわりじゃ。 「わたしは かみのおしえを といているもの。 「かみに ねがいがあるなら うえにあがってください。 「このまちのみなみ かわのむこうの しろは さいきん たてられたものだ! 「まえのしろは まものに やられてしまった。 「このまちの みなみに あたらしい しろが あるぞ。 「いやなことは のんでわすれるに かぎるぜ!! 「こどもは さけのんじゃ だめだよ。 「このまちから ひがしのやまおくに ふたごのおじいさんが すんでいるって うわさよ。 「ひとりは おみせも やっているそうよ。 「このくにも ちょっと むかしは ゆたか だったんだぞ。 「きんのこうざんが まものに やられてからと いうもの……。 「みなみの はなれた しまに あったんだけどなー 「このへんは そうでもないが しろの あたりは つよいまもので いっぱいだ。 「みぎにある とうは パルプンテのとうと よばれておる。 「ほんに へんな とうじゃよ。 「このとうの てっぺんに みえる たからばこまでは いけるんだが。 「とろうとすると まちのそとに おいだされてしまうんだ! 「うーーーーむ ムルイ「な なにか…たべもの……。 ぼ ぼくは あやしいもの じゃないです……。 「なにか た…たべもの…。 「ありがとう…。 「あ…あなたたち…は かろしすと ミルル!? 「ぼくは ムルイ。 あなたたちの おとうさんに おせわになっている ものです……。 「………………。 「おとうさんが……… おとうさんが まものに…つ… つれさられて しまいました……。 「は はやく おかあさんに しらせてください………。 「で………。 ぜひ ぼくも つれってってください。 ○ルフル セシラン「え! いなかった!? よく さがした? 「どうしたのかしら…… 「えっ!? ほんと!! 「あのひとが………。 「…………。 「なら さがしに!!…ごっごほ! ミルル「ママ! むりよ ねてて。 あたしたちが さがすから。 「ね! おにいちゃん! セシラン「そう……ね…。 「……………。 「でも なにかあったら すぐ かえってくるんですよ。 「すくないけど これを もっていきなさい。 「きをつけて。 「まものもふえてきたし ひともよく いなくなるなあ。 「そういえば しろでもひとが いなくなっているらしい。 「おとうさん はやくみつかると いいな。 がんばるんだよ。 ○橋 「わん わん! 「おうの めいれいだ! ここを とおすわけには いかん!! 「なぜか しらんが ここを とおすなと いわれておる! ○ほこら 「なんじゃ おぬしらは!! 「ようは ない! かえりたまえ。 「わしは ただの おじいちゃんじゃよ。 ○ホルフ 「このくにのどこかに どんなびょうきでも けがでもなおす いのちのくさが あるそうじゃの。 「ここは ホルフのむらよ。 「おじいちゃんたら ひとにあうたびに おなじことを いってるのよ。 「もう。 「わん わん 「このあいだ スライムようの ぶきを うりあるいている ひとがいた。 「みせが つぶれて うれのこりを うりあるいている そうだ。 「このあいだ ゆうしゃと なのるものが このむらにきたぞ。 「この ぶっそうなくにを なんとかしてくれると いいんだが……。 ○イフットス 「ここは イフットスのまち。 「ここの にしにある やまなみは りゅうのつのと よばれている。 「よろしければ わたくしの でし ゼルクを げんきずけて くださいな 「りゅうに くわれし いわやまに いのち あらん。 「ほほっほ。 むかしから いわれている ことじゃよ。 「わん………… 「わん? 「わん!! 「な なんだね! きみは!! むだんで ひとのいえに はいってくるとは!! 「わたしは いぬは きらいなんだが うちの もんがなあ。 「なやみすぎて はげて しまったよ。 「くーん くーん 「わん わん! 「かわいいでしょ! 「でね このなかの1ぴき ときどき しゃべるのよ!! 「すごいでしょ。 「ワンワン! 「 「ぼくは このゲームの さくしゃ たんぼ。    タルソパの やどやのどこかに かくれてるから みつけてごらん!」 「ワン ワン! 「ぼちに すんでいる ゼルク。 「おしろで そうりょの べんきょうを していたんだけど…… 「おとうさんが いなくなってからは…… 「なに おぬしらも ちちが いなくなったとな。 「うむ そのさがすゆうき ゼルクにも みならわせたい ものよのう。 「わっ!! きゅうに はなしかけるから おしっこが てに かかっちゃたじゃないか。 「オ オレが きたときは もう なにもなかったぞ!! 「オ オレが とったんじゃねえよ。 ほんとだど。 「ここは さかば だよ。 あまり こどもの くるところじゃ ないよ。 「お スライム! 「そういえば ここの ぶきやで はぐれなんとかって スライムようのものが あったなあ。 「ぶきやの おやじ? 「ああ かれなら なんとうの じぶんのむら タルソパに かえったよ。 「このまちの ずっと なんとうに タルソパというむらが あるそうだが あっちのほうは まものが つよいぞ! 「このまちの ずっとみなみにある はこらに びょうじゃくな おとしよりが すんでいたぞ。 「まだいきてるかな。 「ああ ずっと みなみだぞ! 「バウ バウ ゼルク「……………………… ○石碑 「ここから まひがしにある こじまの やまぞいに せかいじゅのきが ある。 ○ほこら 「バウワウ バウワウ 「おーーーー! きゃくじんとは めずらしい!! 「わしは いのちのくさを のむまでは あるくとも ままならかったんじゃよ!! 「それが いまは このとうりじゃよ。 「まあ むりは できんがのう。 「おぬしらも わかいとは いえ むりは いかんぞ。 「どうじゃ とまっていくかの? 「きをつけてのう。 「あたしが いぬのベスと いっしょに いのちのくさを とってきたのよ! 「ベスったら つよいのよ!! 「えっ! あなたたちの おかあさまが! ……そう…。 「あたしたちが いったとき あと1つ あったから まだあるとおもうわ。おかあさまに のませてみたら? 「ほくせいの どうくつよ。 きをつけてね。 「はやく おかあさまに のませてあげてね。 ○ルフル セシラン「おかえりなさい。 ミルル「ほら ママ。 いのちのくさ だよ。 セシラン「いのちのくさ? セシランは げんきになった! セシラン「う…うんん。 ん!! 「からだが… うん! いっしょにいけるわ! いきましょう! ○タルソパ 「ここは タルソパ。 「きみたちも しろから きたのかね? 「このむらは へいわじゃのう。 「わん わん! 「わたしは しろの へいしなんですが なかまが どんどん いなくなるので こわくなって にげてきました。 「ときどき まものどうしで たたかってるのを みる。 「まものたちは 2つに わかれているみたいだぞ! 「われわれは じょうかまちで みせを やっていたものなんだが… 「どうも にんげん じゃないものが うろついていてねえ。 「あんな おうの まわりで みせは やりたくないしなあ。 「でも かねが なくなるいっぽうだし………。 「おうは しろのへいしを どこかに おくっているみたい なんだが どこへおくっているんだか。 「しろの なかの ひとは にんげんらしんだが なんにも しゃべらない。 「まるで さいみんじゅつでも かけられている みたいだ。 「みなみの ほうにある どうくつで よくきく くすりになる くさが とれるらしい。 「それを うれば もうかるかも。 「うちは きるものを あつかってます。きるものといっても けんなどでは ありません。 「ここは ぶきせんもんてんです。ごようは なんでしょう? 「おべんとう おべんとう おべんとうは いかがですか? いらっしゃいませ? 「このまちの ずっと なんせいになる ほこらにすむ おじいさんが 「いのちのくさっていうのを みつけて げんきになったっていうぞ。 「かみが つくったくさに ちがいない。 「このくには のろわれておる。 「のろわれておる。 のろわれておる。 のろわれておる。 「わたしは こういうなりを していますが もう みせは やっていませんよ。 「こうかなもの ふしぎなものばかり うっていたせいで イフットスのみせが つぶれてしまいましてねえ…。 「やあ いいスライムじゃないか。 スライムでも ぶきが もてるようになる ぼうしが あったのに。 「だれも だれもかってくれなかったから ホルフむらの とうのまわりのはなばたけ すてちゃったよ。 「きみに もっとはやく であえてたらなあ。 「わたしたちは ゆくえふめいになった ちちを さがしています。 「ちちは しろではたらいて いました。 「ここまで きたけれど もうなにも てがかりが なくて…。 「おねえちゃん。 おとうさんだけ なんで いなくなっちゃったの? 「わしの むすこを しらんかね? 「たよりが このうなったから きてたのじゃが しろに おらん。 「わたしの おとうとが いなくなった。 アルフは しろで はたらいている はずなんだが………。 「ひさしぶりに くにに もどってきたのは いいんだけど…… 「かえろうと したら おうの めいれいとかで くにを でちゃだめだって。 「ひどいわよ。 「ワタシ コノクニノヒト チガウネ。 「コノクニヘン。 オシロ ハイキョ。 イマ オシロ ダレモイナイ。 たんぼ「ほくは このゲームの さくしゃだよ。 「いやあ まだ ときおわってないと おもうけど こんなに ながくなるとは………。 「タイトルにも あるとうり これは じょしょうなんだよね。 「まあ つぎのおはなし だいいっしょうも きまってはいるけどね……… 「かろしすくんの ごいけん かんそうを きいてかんがえよっと!! 「と いうわけで かんそうを おくってね!! 「そうそう! SHIFTを おしながら あるコマントを せんたくすると………。 「レベル○○の かろしす。 がんばって とくように ね!! 「わたしは ゆうしゃイケタ。 「じゃあくなものを かんじ このくににきた。 「おそらく ほおっておくと そいつに このよを おおわれてしまうだろう。 「それは ぜったい ゆるせん! 「きみたち! わたしの じゃまだけは してくれるな!! ○ガイコビア 「まちの みんなは おうさまがへんになった とりつかれた とかいって まちを でてしまいました。 「こまったものです…… 「このしたは そうこだったが さいきん おうのめいれいで なにかを つくったらしい。 「それいらい まものが ふえた! なにか かんけいが あるのだろうか。 「………… 「そこの かいだんを おりたところで ふえを ふいていく やつが いるんだが……。 「そいつが どうも にんげんじゃないみたいなんだな。 「あとを つけてみたら すぐにしにある どうくつに はいっていったんだ。 「なにかあるみたいだな! 「キ キーーーーー けいかくは うまくいってるか? キキーー  キ? 「キサマは だれだ? 「おうさま あやしいやつが!! 「なんだ おまえらは バイケタルさま… バイケタルのてさきか? 「そうか。 ならば このおうになんの ようだ!! 「ふ。 わたしが ほんものの おうでないことは もうきずいておるだろうし 「このばしょを しったからには いかしてかえすわけには いかん!! セシラン「う……。 「おかあさまは むりを しすぎた ようですなあ。 「わしが せきにんもって むら ルフルむらに おくりとどけて おきますじゃ。 「そのまえに ほれ! いるもちものを こうかんせんとのう。 「もう よいか? 「ほんに よいか? 「ほれ まものの もっていた かぎじゃ。 セシラン「かろしす ミルル きをつけてね……。 「では!! 「ここは ガイコビアじょうかまち です。 「タルソパに にげていたんですが おうが もどったから みんな かえって きました。 「おうに ばけていた まもの。 わざわざ ばけていたのに なぜ かくれていたのだろう。 「ここは ガイコビアじょう。 「まえの コビアキムルじょうの ほうが ひろくて すみやすかったよ。 「いまは まもののすみかさ。 「おお かみよ! このものたちに ひかりあれ! 「なに? おかあさんが びょうじゃくで あるくとダメージが あるって!? 「あーーーーーーーー むかしのしろに あったんだけどなあー。 「きせきのはごろも ってのが…………。 「むかしのしろに うらないいじじの ところへいく あるものを おいてきてしまった。 「まものが おおくて とりに いけんのう。 「おれは たびを しているものだが…… 「さばくを こえてある ほこらにある ふるいたてものに はいりたいんだが かぎがなくてなー。 「けっこう ひまなのよ。 やどやって。 「いらっしゃい。 うちは おもに きんを あつかって います。 「わたしが やつらのはなしを ぬすみぎき していたのだが……。 「やつらは まおう バイケタルをたおし このよを てにいれるため なにか おそろしいものを そだてているという。 「そこに へいしらが とじこめらるている らしいのだが……。 「そこにはいるには 3つ りゅうのつめの かたちを しているのもがいるという。 「やつらは バイケタルが はいれないように それらを バラバラに かくしたらしい。 「このしろに 1つ あるぞ! みつけたか? 「りゅうのつめ 3つ はやく あつめるのだ。 「そして ひとびとを たすけてやって くれたまえ。 「ありがとう! かろしす! 「おかげで ちちも しろも たすかりました。 「これは ひとびとの うわさばなしですが… まものに おそわれたあと… 「なんでも おとこは いなくなり おんなは きがくるったり いしきが なくなったりしている そうですわ。 「よくぞきた! そなたらの おかげで たすかった。 「じゃが しかし このくにには まだなにものかが いるはずじゃ。 「きをつけて いくのじゃぞ! 「よう きみたち。 わたしだ! ゆうしゃイケタだ! 「しかし よくあの ばしょに はいれたなあ。 「が まだ やるべきことが のこっているはず。 「わたしも かげながら おうえんしよう。 ○イフットス 「ほう おうにばけていた まものを たおしたとな。 「じゃが あやつは いいゆめを みようとしてた ザコに すぎんのじゃよ。 「なぜしっとるかじゃと? ○ほこら 「なんじゃ おぬしらは!! ようは なんじゃ? わしのはなしを ききたいのか? 「わしの わかいころはなあ あにじゃとともに スポーツマンで ようもててなあ。 「それで わしとあにじゃが どうじに おなじおなごを すいてのお。 「けっきょく わしが…………… なにそんなことは ききたくないじゃと? 「ひとが むかしばなしに よっていたのを。 とっとと かえれ! 「そのはこの ものは ともが ひろってきたものだが 「もう わすれとるだろから ほしけりゃ もっていきなさい。 「ぼくは いいスライム。 「はやく ひとと なかよく くらせるような じだいが くるといいなあ。 ○コビアキムル 「はあ……ひとか。 きみたちも しろのものを とりにきたのかね? 「が なんとうのほこらに すむものが あらかた もっていってしまったぞ。 「ちか2かいに いるへいしの ところに いきたいのだが……。 「おそらく ひがしの やまおくにある どうくつ から はいるのだろうが…。 「…や やあ……。 ここに ひとが くるとは……。 「たのむ……。 そのはこのなかの ゆびわを イフットスのゼルクに…… 「…わたしてやってくれ……。 かのじょの いしきが はいっている……。 「しろの みんなは つれていかれて いきているかどうか わからないが……。 ○南東のほこら 「わたくしめは しろから ゆずりうけたものを うっておるもので ございます。 「へっ へっ へ。 「なにか ようかな? 「ここに あるもんは みな コビアキムルじょうから はこんできたものじゃよ。 「このおうざもな。 いいじゃろ! 「まだ のこっとるが それらは おぬしらにやろう。 「ただ あと きょうかいのかんばんが ほしんじゃよ。 「まものが ふえて なかなか いけなくてのう。 「とってきて くれれば おもしろいもんを やるぞ。 「†に むかって しらべれば とれるはずじゃ。 「おお ありがと ありがと。 ほれ かわりに ルラミトのおすのいしだ。 「かかげると とんでいきそうに なるので きをつけての。 「いやいや。 そろった そろった。 ○賢者のほこら 「ふほっほっほ。 ひとにあうのも なん10ねんぶりかのう。 「しろが まものに おそわれて まものが そのいしでとんでこんかと しんぱいしとった。 「わしは むかしから ここで よげんを しておるものじゃ。 「しろの じいが そのいしで よくきたものじゃ。 「わしのうらないでは なにか じゃあくなものが このくにで そだっておる。 「まあ それは おいといて はこのなかのものを もっていきなされ。 おぬしらの ほしいものじゃろて。 「ぼくは いいスライムだよ。 いいスライムだから いいことおしえるね。 「ルラミトのめすいしは じめんにおくと ひかりが のこり おすいしを かかげると そこに あっというまに いけるんだよ。 「でも どうくつでは つかえないんだって。 ○ルフル セシラン「おかえりなさい。 ミルル「ほら ママ。 いのちのくさ だよ。 セシラン「う…うんん。 ん!! 「からだが… うん! いっしょにいけるわ! いきましょう! ミルル「こんどは むりしないでよ! ○ホルフ 「ガルルル。 「ああ よかった 「また まものたちが きたかと おもった。 「いきなり せめてきまして……… 「まものらは ひとを あつめているみたいで……。 「わたしの なかまが まものに つれていかれて しまいました。 「ほーーーー 「へーーーー。 「しくしく……。 ○イフットス ゼルク「………………。 「…………。 おとうさんんっ!!!! 「ここはっ!! 「そうだった………。 おとうさんは まものに……。 「……………………! 「え! あなたたちも? いきているといいですね……。 「もう いきていない でしょうけど… 「ちち ザルルグスの ことが なにか わかったら しらせてください。 「どんな ことでも いいですから………。 「ひとりで そうりょの べんきょうを やろうと おもいます。 「こうしていたって おとうさんが かえってくるわけでも ないし……。 ○金鉱 「なんだ きさまらは! ここは きんこうだぞ。 「おうの きょかなしでは とおすわけには いかん。 「おうの きょかを とってまいれ!! 「…まあ まものらは かってにはいってくがなあ………。 「あ いや その……。 と とにかく だめったら だめ!! 「ここは きんこうだ! かえりたまえ。 ○ガイコビア 「きんこう? 「おお そういえば きんこうの なかにあったぞ! きんのつめの かたちを したものが! 「じゃが たしかあれは………… 「まあよい ほれ きょかしょじゃ。 「きたの むら むらが まものに おそわれたらしいぞ。 「きをつけて いくのじゃぞ! イケタ「よう! かろしす。 だいぶ てがかりが あつまった ようだな。 「わたしも なかまに いれてもらうよ。 ○金鉱 「たしかに! では あんないしよう。 「ほれ ここだ! 「こっち こっち。 ○マログリフル 「これの きんのりゅうのつめをか? 「おお! かんたんだで! 「ちと じかんが かかるけどな! おっ その きんこうせき つかうぞ。 「そう そう。 「ルフルの だんなに おれい いっといてや。 「いそがしくて まだ なんも いっていないんだよ。 「おう おまえらか。 まだだよ!。 ○ルフル イケタ「そろそろ わたしは べつ こうどう するよ。 「それじゃあな! 「そうか。 れんらくが ないから しんぱいしてたんだよ。 しゅりや せいこうか……。 「そういえば はなばたけにいた おんなのこが しょうきにもどったぞ!! 「なんでも しろから まものに さらわれたらしいぞ! 「わたしは…… 「……そう!にしのやまのどうくつから にげてきたの。 「ガルノラ アルフ ロンテス メンデイ セッキ ワイグ イり タルノ…… それに ザルルグス……それに………。 「もっとたくさんのひとが………… 「みんな おしろで はたらいていたの。 「みんなつかまっているの。 まだ いきてるはずよ!! たすけて みんなたすけて!! 「やはり にしの やまからきこれてくるのは ひとのこえだった。 わしのみみも まだまだげんきじゃのう。 「ルフルフルいっていたこが 4つおりて 1つのぼるとかいってたぞ。 「なんのことだろな? 「ホルフのむらが まものにやられたらしいぞ! 「オレたちも そろそろ にげたほうがいいなあ……。 ○イフットス ゼルク「え! ほんとに!!! 「わたしも いきます。 いいでしょ!! 「そうそう! したの みずたまりのところに つるぎが あったわ! 「したにいた デンが ひろってきたの。 ○マログリフル 「やあ ぼくは いいスライムだよ。 よく ここまで これたねえ。 「スゴイなあ。 「おや? ほら いっしょにきた… えっと イケタさん だっけ? 「そのひとが きて もってったよ。 「いらっしゃい! しゅうりやで! またこいよ。 ○最後の迷宮 イケタ「よう! むらびとと まものらは このおくだ!! 「わたしは ここまでくるので つかれた。 「あとからいくことに する!! せいぜい がんばってくれ! 「キーー なんだ おんな こどもか。 「さっさと きえうせろ! 「キーーー 「キーーー! 「キーーーーー! 「クグーーーーーーークオッー。 「たすけてください! 「まものらは バイケタルという まおうから あのへんな かいぶつをうばい… 「まおうをもたおし このくに このせかいの すべてのものを まものに かえてしまう つもりなのです!! ザルルグス「やつらは バイケタルに みつからないように あのへんなかいぶつを そだてている! 「うまれたての ちからの ないときに たおしたいいんだがっ! 「?! ゼ ゼルクッ!! 「ぶじだったか。 はやく にげなさい!! はやく!! パパ「は はやくにげるんだ!! 「!? パパ「セ…セシラン!? それに ミルル かろしす!! おー ムルイ!! 「はやく にげるんだ!! 「あのでかいへんな かいぶつは ひとを おとこを くって まものに かえてしまうそうだ!! 「キキー なんだ きさらまは!! 「ガイおうさまを よべ……… なに!? きさまらが たおしただと!! 「そんな ばかな!! 「キキーー モック! こいつらも くってしまえ!! イケタ「ふはははははは! 「よう! かろしす ミルル セシラン! 「まず おれいを いっておこう! 「うらぎりものの ガイを たおし このモックのいるところを みつけるてまを はぶいてもらったからな! 「しかし!!!! わたしの ぜん せいめいりょくの はんぶんを つぎこんで……… 「つぎこんで つくった モックを よくもおおおお!! 「!!!!!!!!!!!!!!! 「まあ やってしまったものは しかたがない!! 「さいしょに あったときに たおしとけば よかったな! 「むだな たいりょくを つかわずに すんだがな!! バイケタル「よくぞ あのからだを こわした!! 「わたしが バ・イケタ・ルだ! 「わたしの このすがたを みたのは おまえらが はじめてだ!! 「ワハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!! 「!!!!!!!!!! 「きさまらも これで さいごだ!!!! バイケタルは あとずさりした!! バイケタル「ま まて!! 「きさまらが ここまで つよくなっているとは!! 「ここは わたしの まけだっ!! 「わたしは また ねむりにつくとに しよう! 「もう きさまらにあうことは なかろう! 「すう100ねんご このせかいじゅう すべてを てにいれてやるからなっ!! 「さらばだ!! かろしす「まてっ!! 「オーーーーーーーーーーーーーーー 「ヤッターー!! 「たすかったあーーー!! 「バンザーーーイイ!! セシラン「あ あなた!! ミルル「パパー パパー! パパ「よく やった!! ありがとう!! 「かろしす! ミルル! いままでは いわなかったが もう はなしていいだろう!! 「パパの おじいさんは ゆうしゃ だったんだ!! 「おまえたち ふたりには いろこく そのちが ながれているみたいだな!! 「これからも よのため ひとのために がんばるんだ!! 「そうすれば パパも しろで はたらき やすくなるしな! な! セシラン!! セシラン「あなたったらっ! パパ「さあ みんな!! かえろう!! 「オーーーーーーーーーーーーーーーーッ! …………… かろしす ミルル ……… このあと この ふたりの ゆうしゃに よって このくに だけでなく…… オルフスールたいりく すべての くにぐにに へいわが おとずれたことは いうまでも ないだろう………。 それは オルフスールたいりくの はずれ。 とうざいを たかいやまで かこまれた ちいさな くに……。 でんせつとなり いまもそこに のこる ………ものがたり…………。