いにしえよりの地。 いつ、この地が創造されたか、人間はどこから、何のために来たのか・・・・・。 人々は魔物と生存競争を、繰り返してきた・・・。 魔族の大地 TDQ2 ここは、マダルカル島の最北の村、モコロ。 すでに太陽は昇っていた・・。 ○モコロ 「おはよう、ゆうしゃぼっちゃん。 「もうお父様が、帰って来てますよ。 「ゆうしゃぼっちゃんも、今日から、城に行かなければ、ならないんですね。 「たった3年です、がんばって仕えて下さいね。 「村の入り口で、お父様がお待ちです。いってらっしゃい。 「どうしたの? 行くのが、嫌になったの? 「15才になった者は、皆、徴兵に行かなければ、ならないんですよ。 「3年なんてすぐですわ。 「ふぉっふぉっ!そうかそうか、ゆうしゃも、今日出発じゃな。 「城にはいろんな人がおる。色々なことを、学んでくるのじゃよ。 「おっ!やっと起きてきたな。 「おれも去年まで城にいたが、結構楽なもんだぞ。 「気楽にいってこいよ! 「やあ、ゆうしゃ。そういえば今日だな。ゆうしゃが15になるのは。 「マダルカル城は、この地で一番兵のいる城だぞ。 「ゆうしゃ。がんばってこいよ。 「今日城に行く日だなぁ。ゆうしゃ。 「まだ、子供だと思っていたのに、もう15かぁ。 「私の息子も今、城にいる。 「体を大切に、がんばってこいよ。 「何だ、この先に行きたいのか? 「だめだ。この建物は大人しか入っちゃいけないんだ。 「強い魔物がいる西に、行く通路があるんだ。 「ここは、みせ・・なんだ、ゆうしゃじゃないか。 「そうそう、今日マダルカル城へ行く日だろ。 「この鉄のやりを、やろうと思ってな。持っていってくれ。 「気を付けてな。 「この頃は森だけでなく、草原にもモンスターが増えた。 「旅人に聞いた話だと、どこかの城が、攻め込まれたという。 「が、我々のマダルカル城は、大丈夫だなっ!! 「もう旅立たれるのですか。 「おお神よ。この者に、尊きごかごを! 「うんうん。立派だ。ゆうしゃよ。 「死んだお前の母にも、見せたかったのう・・。おお、これはすまんかった。 「どうも年を取ると、余計なことばかりのう。すまんすまん。 「わしの孫、フアッスも、明日、城に行く。 「これまでどおり、孫となかよく頼みますぞ。 フアッス「いいなぁ。ゆうしゃ。私より先に、もう、お城に行けるなんて。 「でも私も明日で、15の誕生日よ。私も明日お城に行くからね! 「城でも一緒に、あそ・・がんばりましょうね。 「早く明日に、なんないかなぁ。 「少年よ。がんばってくるのだぞ。 「お前も父親のような、立派な戦士になるのだぞ! クイト「む!久しぶりだな、我が息子、ゆうしゃよ。 「今日で15才だな。おめでとう。 「お前は、今日から、マダルカル城で、3年、城の護衛、 「さらに、戦士としての修行を、受けなければならない。 「そして、3年たったら、共に世界中を、旅しような! 「では、いくぞ。ゆうしゃ。 魔族の大地 TDQII PRODUCED BY TNB製作所 1992 ○マダルカル ・城下町 クイト「ゆうしゃ、ここからは、お前一人だ! 「王に、話は、行っている! 「俺は、一度、モコロ村に戻り、また旅に出る。 「3年後を、楽しみにしているぞ。行ってこい!! 「どうした、ゆうしゃ。おれは、ここでみている。行ってこい! 「ここは、この地で、一番兵力のある城、マダルカル城である! 「徴兵で来たのだな。これから、3年、しっかり頼むぞ! 「む!もしやお前は・・・・チビだなっ!! 「何!?お前が、この城の兵士に!? 「このごろ、兵士の質が、落ちているなぁ。 「ああ、あなたも今日から、この城に!? 「実は、僕もなんです。今、武器一式を、もらっているところなんです。 「よろしく! 「この城は、兵士、戦士が、多いから、いい稼ぎ場所になるなぁ。 「僕も、店でも開くかなぁ。 「徴兵で来たのか?まず、王様に、会ってこないと、武器防具は、渡せないな。 「せっせ、せっせ。客人が多くて、武器の整備、整理、大変大変。 「私は、旅のものだが、いつ来ても、この城は、兵が多いな。 「これなら、モンスターが、攻めて来ても、びくともしないだろう。 「ここは、旅人の宿。旅で傷ついた体を、休める所だ。 「君のような人の、来る所じゃないよ。 「徴兵期間が、終わって旅するようなら、利用するといいでしょう。 「お?なんじゃ、お前さんは。 「ここはのう、この海の東、レーアオスト城への、連絡線が、出とったとこじゃよ。 「レーアオスト城とこの城は、兄弟城なんじゃ。 「しかし、今は、海の魔物が多くて、船が出せん。 「私は、兵としてでなく、城で働いているの。 「炊事、洗濯、男の人は、なにもしないんですもの。 「あら、見ない顔ね。あ、そう。今日からなのね。 「ちょっと体の線が、細い感じ。もっときたえなくっちゃね。 「平和だ、特にこの辺は。 「王様も、こんなに兵を集めなくても、いいと思うがなぁ。 「これが、マダルカル城だ! 「徴兵でやってきた者だな!さっ、中へ、入られい。王が、お待ちであるぞ。 ・城内 「私が、この城の、兵士のコーチだ!! 「この頃の、若いもんは、ちっともやる気を、出さん。 「世の中が、平和なのが、いけないのだろうか!? 「スースー。 「キャー!レディーの部屋に、勝手に入んないでよっ! 「なに!クイトさんが、来ている!? 「へー、あんたあの人の、息子さんかぁ。 「けど、あんまり似ていないし、強そうじゃないなぁ。 「お前の親父、あの、クイトなんだろ。 「お前も、親父みたいに、強いのか? 「だろうなぁ。 「おう!おまえ!(ビシッ)ぐずだな、アハハハッ! 「君が、今日来た、ゆうしゃだね。 「わからないことがあったら、何でも僕に聞いてよ。 「グウグウ。 「王は、この上で、お待ちだ。ささ、行かれい。 「幼なじみと一緒の、配置うれしいなあっ! 「よくきた!さあ、王が、お待ちです。 「この先は、王の寝室です。 「通す事は、出来ません。 「王は、胸騒ぎが、すると言う。 「が、この空を、見よ。平和だ。 「この城ほど、兵士が、多い城は、どこ探したってないぞ。 「頭が、弱い奴もいるが、皆、力には、自信がある。 「しかし、王は、海の向こう、ゴドワン城での武術大会に、一人も行かせてくれない。 「優勝する自信が、あったのになぁ。 「うつら、うつら。 「ほうっ!よくぞ来た。クイトの息子、ゆうしゃ。 「魔法はわしが、剣は下にいたコーチが、教えるぞい。 「どうも見た所、お主は、僧侶系の呪文が、いけそうじゃ。 「僧侶戦士の線で、みっちりきたえるぞい。 王「まずは、ゆうしゃ。誕生日おめでとう。 「そして、モコロよりはるばる、ご苦労であった。 「これより、3年、たのむぞ!! 「お前の父、クイトは、立派な戦士じゃ。 「父に負けん様に、剣、魔法の修行に励むのじゃぞ。 「それと、一つ、言っておく。 「どうも、平和が続きすぎ、皆、心からだらけきっとるようじゃ。 「しかも、この頃、いやな胸さわぎがするのじゃ。 「一人一人が、しっかりし、いざと言う時に備えるのじゃ。よいな。 「む!そのなりで、なにができよう。 「城の前の、武器屋で、そろえてくるがよい。 「話の続きは、その後じゃ。 「どうした、武器屋に行き、装備を、そろえてくるのじゃ。 「ぐずは、きらいじゃ! ・城下町 クイト「そうか、王に、会ってきたか。 「それじゃ、そろそろ、おれは行く。がんばれよ! 「来たな、来たな。ほれ、一式じゃ、受け取れ。 「武器は、いいの持っているから、いらないな。 「きちんと装備しとけよ。 「もっと、欲しいのなら、稼いでからだな。 ・城内 王「うむ、完璧じゃ。 「では、これより、ゆうしゃは、この城の、兵士として・・・・ 「たたた、大変でございます!! 王「何事じゃ!! 「無数の魔物どもが、城を、攻めてまいりました!! 王「な、なんと!!兵は、何を、やっていたのだ! 「そ、それが、余りにも、突然で・・。 王「なんて事だ!!ゆうしゃよ、ここを、動くでないぞ。 「だ、だめです。もう、限界です。み、みんな、連れ去られていきますっ! 王「何と、連れ・て・だと・・!! 「じいっ! じい「生き延びるのだ!ゆうしゃ! じいは、バシルーラを、となえた! ゆうしゃは気絶してしまった。