○倭の国 「みゃぁみゃぁ。 「★◇#$∝×∴#@○◇ε? 「ああ、ここの国の者でない人。 「いやね、ここの人たち、感じが違うだけでなく、言葉も違うので、 「僕は、この島をまっすぐ東に、船をすすめた所の、カールという町から来てます。 「そこに住む、この国の言葉を研究している、ホンニンという人に雇われ、 「ここの風習、生活を、記録しているんです。 ○カール 「ここは、カールの町。 「そこのお兄さん!!止まっていかない?一晩一人20ゴールドだよっ。 「ここで寝るんじゃないよ、教会の上が宿になっているんだ。 「どう? 「さ、ついてきて。 「次からは、ここまで歩いてくるのを、省略できるから、また、利用してくださいね。 「とりあえず、私の役目は、ここまで。 レヌイス「もしかして、あんたが勇者ゆうしゃ?!ふーん。そっか。 「私は、コビアキムル王の娘、レヌイス。 「あれ、やっぱり、あんた、会った事あるわねぇ。 「オリマビルグの町の、西の洞くつで会ったじゃない。 「キメラや男らを助けた、ゆうしゃ。 「本当にあんたが勇者?!信じられない。 「私自身、確信のない限り、協力する気にはなれないね。 「もう少し、一人で、勇者をさがしていくわ。 「悩める者たち、さあ、祈りなさい。 「うわさでは、この町の南のオルフスール城に、予言の勇者が、現れたそうよ。 「なんでも、あのクイト様の子供だそうよ。 「おい、店の奴らに言うなよ。誰かに言いたくて、うずうずしてるんだ。 「この砂漠の北の方の谷間で、やみのバザーってのあるぜ。 「このまどろみの剣も、ドラゴンシールドもそこで、買ってきたんだぜ。いいだろう。 「おっと、君たち無関係者は、入れてもらえないだろうけどな。あはははは。 「おっと、も一つ。今は、やってないぜ。もうすぐ、また開かれるだろうがな。 「君たち、船を出しているのかい。海の魔物は恐くないかい。 「武器、防具、何でもあるぞっ。おれは、武器を、扱ってる。 「武器防具、何でも扱ってます。わたしは、防具の専門。どんなご用です? 「わんわん! 「わんわん! 「こら、シルベスター。だめじゃないか。お兄さん、ごめんなさい。 「お父ちゃんが、帰ってこないから、こいつもさみしいんだ。 「うん、ホンニンは、ぼくのお父ちゃんだよ。 「でも、このごろ帰って来てないよ。 「うー、わんわん! 「夫が、さらわれて、帰ってきません。 「夫は、ここから、ちょうど、真西に船で行った所の倭の国の、研究をしてたのですが。 「息子には夫がさらわれた事は、内緒にしているんです。 「ホヘーーー。 「しくしく。 「お父様、今、どこで、何をさせられているのでしょう。 「がんこですから、彼らの言うことを聞かず、あんな事やこんな事をされてっ。 「ああ。 「プルプル。 「この大陸のどこかに、ムルイ様が作った、スライムだけの国があるのです。 「ここの家の方は優しいですが、スライムの私としては、一度でいいから、ムルイ様に会ってみたいですね。 「この町一の学者である、ホンニンさんが、リッチ一味に、さらわれてしまったのです。 「ホンニンさんは、ここから、遥か真西の倭という国の言葉を、研究しているだけなのにね。 「まいったわね。ここは辺境の地だから、魔物や、その仲間の盗賊なんて来ないと、思っていたのにねぇ。 「ホンニンさん。無事だといいけど。 「倭の国に行かれました? 「あの地にある、大きな山のような物の中は、太古の文字が、たくさんかかれていましたよ。 「いっしょに行った、ホンニンさんが言葉が、少しわかったから、入れてもらえたんですよ。 「何でも、この地に眠る、竜の事だそうですよ。 「私?さっぱり判りませんよ。それより、今は、ホンニンさんを助けなくては。 「倭の国の通訳の書を、完成させたら、帰ってくるんじゃないかなぁ。だめかなぁ。 「旅の方じゃな。今、重要な話合いをしているのじゃ。ジャマをせぬようにの。 「なんじゃ、協力してくれるのか? 「旅の方、倭の国に興味があるのじゃな。 「この町の東の湖の中の島に、塔が見えるじゃろ。 「あれは、リスアモの塔という、昔は、砂漠の灯台として、活躍したもんじゃ。 「今ではすっかり、リッチ一味の、住みかになってしまった。 「船がないと行けないんじゃよ。何、持っておると。 「まるで、ホンニンさんを、助けるために、現れたような者たちじゃな。 「救ってくれれば礼はする。じゃが、今のわしらじゃ、とても手助けができんのぉ。 ○モコロ 「王が、こちらにいらした。 「あの兵のいない城よりは、安全だからな。 「あ、ゆうしゃ。王様ゆうしゃが来ましたよ。 「マダルカル城から、この村に逃げてきました。 「おお、ゆうしゃ。無事じゃったか。 「わしの胸騒ぎは、魔王の復活だったようじゃ。 「兵を集め、万全の体制を作りたかったが、あの平和な時に、誰が、本気でわしの言うことを聞こう。 「残念じゃ。 「息子のクイト、盗まれた、銀竜の骨は、まだ、見付からんのか。 ○ノースパタ 「ここは、ノースパタの村。 「へい、らっしゃい。この辺は強い魔物でいっぱいだ。 「いい物を持っていよう。 「お客人。買い物は、カウンター越しで! 「この村の、遥か東、氷に覆われた平野のもとに、城壁町ローシはあります。 「全滅こそしませんでしたが、そこも、魔物におそわれたそうです。 「ウイーッ。外に出ると、酔いもさめちまうなぁ。 「らっしゃい。こんな世の中。飲んで飲んで、明るくいきましょ。 「わしは、スライムだけの国を、この目で見たってのに、誰も信じちゃくれない。 「でっかい、青スライムがいて・・・。 「プルプル。 「そこの頭のうすい人の、言っていることが本当なら、行ってみたいなぁ。 「ここから、南東の山岳地帯のど真ん中に、プアー、リッチ一家の本家が、あるそうだぞ。 「あいつら、魔物にたましい、売ってまで、この地を征服しよってのかね? アウカク「ゆうしゃさん。そこに本家がありまんけど、とても入れませんでっせ。 「伝説の勇者、カロシス、イミルフは、男と女だろ。 「今のこの地を救ってくれるのは、うわさでは、男らしいぜ。 「あたしが、昔聞いた伝説では、女だったけど、語り継がれている伝説なんて、いい加減だね。 「おれは、一人で飲むのが好きなんだ。あっち行った行った。 「まあ、勇者ゆうしゃ様。覚えていまして。ほら、オルフスール城の宿の中で、お会いしました。 「立派になりましたねぇ。兄は、この頃、ずっと、教会で祈っています。 「おお、勇者どのではないか。オルフスールの宿で、お会いした者ですよ。 「ゴドワン城の武術大会での事は、ウワサで聞きました。 「リフゲイとかいう者は、魔物の大将なんでしょうか。 「勇者どの。選ばれた、あなたに、この地の、すべてがかかっています。 「私も、勇者として生まれたかった。いま出来るのは祈ることだけ。 「こう寒くっちゃぁ、いもさは育たねぇ、キャベツは肥えねぇ。 「それに、おら、イヤな予感がするンよ。光さ、消えてしまうんでないかと。 ○サースパタ 「ここは最北の村、サースパタ。ここまで歩いてきたの? 「ひえー、すごいなぁ。昔の人が橋のかけかた間違えて、迷路みたいになっちゃてるのに。 「魔除けの鈴は身に付けてると、呪文にかかりにくくなる、魔法のおまもりですわ。 「持ち物に余裕があるなら、身に付けておくと良いわね。 「ほう、お墓が見付かり、人が増えたのう。 「これは、観光客が、増えるかいの。 「道具の看板を見て、入ってきたね。道具を、そろえたいんだね。 「装備の方から入ったね。じゃあ、用は装備だ。 「この先、工事中につき、通行禁止だ。 ○リスアモの塔 「ここは、リスアモの塔。他にも、似たような塔の名を、聞いたことがあるだろう。 「リビマオ、リハマロ。みな、語源は同じなんだ。 「どうだ、きょうび、盗賊も賢くなきゃやってられないぜ 「ところで、お前はだれだ。ま、いいか。 「何だ、お前らは。リッチ様の子分に、なりたいのか? 「リッチ様は、今ここにはいない。 「ここだけの話、辞めておけ。リッチ様は昔のリッチ様でない。 「リフゲイという者が、やってきてから、変わられた。 「魔物をも操り、ものすごい力を得たようだ。 「まあ、お陰で子分の我々は、魔物におそわれる心配はないが。 「ンゴーンゴー。 「なんだい、ぼく。もしかして、ホンニンさんに用があるのか? 「ほう。まさか助けに来たってんじゃあ、ないよな? 「面白い、ホンニンは、まだ、倭の国の言葉を本に、しおわっていないんだよ。 「倭の国にゃ、大賢者モウニュに、まつわる物があるんだ。 「言葉がわからなけりゃ、読めないからな。 「だから、ホンニンを、連れていかれると困るんだよ。わかるか? 「なら、消えてもらおうかね。 「うう、こんなガキに、負けてしまうとは。 「リッチ様に、顔向けが出来ん・・。 「グフッ。 「お、君たちは?君たちもリッチの子分なのか? 「すると、まさか、助けに来てくれたのかい。 「ありがとう。この本が魔物に渡り、倭の国の何たるかを取られたら、まずいだろうと、考えてたんだ。 「ただ、このリッチの子分の独りが、倭の国に行った時の私のメモを、売りさばいたそうなんだ。 「いやぁ、有名人の直筆の物だからねぇ。だいそう高く売れたそうだよ。 「しかし、そのメモが無いことには、完成は出来ないよ。 「あ、とにかく、ここを出よう。 ○カール ホンニン「ありがとう。やっと、家族にも町のみんなにも会える。 「ワンワン。 ホンニン「シルベスター!ただいま、ただいま。 「クーンクーン。 ホンニン「飼犬のシルベスターも、よろこんでますよ。 「君たちも、倭の国の言葉を知りたいんだね。 「あそこは、大賢者モウニュの残した、伝説の竜の事について書かれた、遺跡があった。 「まあ、そういう話は、後で。とにかく、私は、家族の顔を見たいからまた後で。 「ゆうしゃさん。ホンニンさんを助けてくれて、町の者みんなの代表として、言わせてもらいます。 「ありがとうございました。 「聞いたわよ、あなたたち。あの塔から、ホンニンさんを、助けちゃったんでしょ。すごいわねぇ。 「でも、リッチの本家は、あそこじゃないそうよ。 「この町からちょうど真北。山の中に、大きな塔があり、そこがそうなんだって。 「ホンニンさんを、さらったって事は、倭の国の、言葉が知りたいのかしら、あの盗賊たちは。 「あの地に、何があるってのかしら。 「それにしても凄いわね、あなたたち。 「あんな魔物の多いところから、助けちゃうんだものね。 「後、この町の、問題と言ったら・・・・。 「そう、やみのバザーに近いため、治安が下がっているって事だな。 「この魔物の多い世の中で、ものすごい武器も、出回っているそうな。 「おみごと、これで、ホンニンさんが通訳の書を、完成させれば、倭の国とも、交流が来ますね。 「今までは言葉が全く違うため、あの国は、完全に孤立してましたけどね。 「おお、ホンニンが帰ってきましたぞ。 「旅の方、本当に、ありがとうございますじゃよ。 「わんわん! 「わんわん! 「こら、シルベスター。だめじゃないか。お兄さん、ごめんなさい。 「お父ちゃん、帰って来て、こいつもうれしいんだ。 「お父ちゃん、今まで、どこにいたんだろう。 「あ、そうか、また倭の国に行ってたんだ。 「本当に、ありがとうございました。夫は元気で帰って参りました。 「あなたのお陰です。 「お父様。帰ってきてすぐ、あとメモが見付かったら、すぐ、完成出来るようがんばってます。 「無理をしてほしくはないわ。 ホンニン「これはこれは、ゆうしゃさん。 「どうです、私の書いた、メモは見付かりましたか?だめですか。 「前にも、チラッと話したと思いますが、倭の国の遺跡の中の文字群は、 「あきらかに、モウニュの書き残した物、みたいでした。 「町の人に話したので、魔物らの耳にも、入ったのでしょうね。 「だから、完成したら、予言の勇者に渡してあげようと、思ってますよ。 「必ず、役にたつでしょうからね。 「もちろん、ゆうしゃが望むなら、きみにも。とにかく、私のメモが見付からないと。 「ものすごく書いてある、メモなんであれを見ないと、書き上げられないですよ。 「困ったなぁ。 ○闇のバザー 「ここは、天下一バザー。ちまたでは、やみのバザーと言われてるがな。 「で、なにもんでい。おめえらは。 「誰かの紹介ナシでは、入れねぇんだよ、ここは。 「なに?!ハースラどのの知り合い?!・・・・・・。 「証拠を見せてみろ。ハースラどのの名をつかって、ウソだったら許さんぞ。 「けえれけえれ。 ○洞くつ 「なんだい君たちは。うちのおじじは、命の草を管理している者だよ。 「うちの家系はそういうふうに、運命づけられているんだ。 「わんわん。 「プルプル。 「プル、プラー、プレスト。プルの三段活用。 「あ、おこらないで。 ○海賊の家 「誰かと思えばゆうしゃどの。先は、世話になりました。 「え、かしらですか?先程でかけられたみたいですが。 「行き先なら、ご隠居が知っているはずです。 「若頭なら、今でかけてますよ。 「行き先なら、ご隠居が知っているはずです。 「ハースラか?ハースラは、この地を救わんとする、勇者ゆうしゃの後を追い、旅立ったぞ。 「ハースラは、回復系、ヒャド系、ザキ、そして戦闘以外の魔法が、得意になる。 「我の血と、今は亡きハースラの母の血が、流れておるんだ。 「きっと勇者の力になり、ご先祖のやってきた事の、つぐないのかけらになるだろ。 「たしか、ゆうしゃと申したな。 「ハースラは今、ノースパタという村に、向かっておる。場所は、そこの部下に聞けば判ろう。 「ん、ゆうしゃ!?どこかで聞いた名だ。ま、いい。 「我は、ここの生活は、疲れた。早く帰りたいのう。 「ノースパタの村ですか?どう説明したらいいのかなぁ。 「そう、カールの町を知っていますか?そのすぐ西の湾を出て、北西に。 「すると、大陸がありまして、陸を東に見ながら、北へ。 「最北にノースパタの町は、ありますよ。 「わかりましたぁ? 「かしら、一人で大丈夫だろうか。 「商船を出すのは、あきらめましたよ。 「ここの整理もついてきて、アルストの村のかたずけも、しなくてはね。 ○ノースパタ 「ハースラという方?えーと、ああ、確かに、うちに一度お泊になりましたよ。 「誰か捜しているみたいでしたが。 ○サースパタ ・外 「あなたも、勇者の墓を見に来たのですか? 「中の石には、《ミルル》と、書かれていたそうです。 「どうも、イミルフというのは、このミルルが、永い年月で、なまったんでしょう。 「カロシスも、本当は、ちがう名だったんでしょうなぁ。 「丘の崩れ防止の工事をしてたら、穴を見付けてねぇ。 「したら、中は空洞。しかも、伝説の勇者イミルフの墓と、いうじゃないですか。 「これで、私の名も、この地に残るでしょう。ふっふっふ。 ・墓 「なんじゃ、旅の者か。 「勇者様に教えてあげたいの。何かの手がかり位は、つかめるんじゃないかのう。 「そこにいるハースラって奴が、必ずここに、勇者が現れるって言うんだ。 ハースラ「おお、ゆうしゃ。よくここが判ったなぁ。さがしたぞ。 「部下の一人が、北へ、向かえと言ったと聞いたんで北の村、ノースパタの村まで、来てみたんだ。 「そしたら、ここで、伝説の勇者の墓が出たと聞いて、飛んで来たんだ。 「ゆうしゃ。お前、オルフスール城より、旅立った、勇者だったんだな。 「どうりで、強かったはずだ。先に、言ってくれたら良かったのによ。 「ここにある物は、お前が持っていく権利がある。村の者も、同意だ。 「ところで、我は、勇者のゆうしゃをさがしてたがお前も、我をさがしていたのか? 「なに、やみのバザー?!そうか、盗まれた、ゴドワンの白竜の目。 「それに、さらなる強い武器、防具が、あるやも知れん。 「そうか、やみのバザーか。 「この手紙を、持っていくがいい。ちょっとまて。 「これを見せたら大丈夫、入れてもらえるだろう。封は、開けんほうがいいだろう。 「我は、オルフスールの酒場にいる。よく行くんだろ。 「用があったら、いつでも呼んでくれよ。 「ほえー。本物の勇者?!そういえば、どことなく風格があるなぁ。 ○闇のバザー 「何だ、この手紙。 「ふむふむ。おー、たしかに、ハースラどのの字だ。 「ハースラどのの知り合いなら、知り合いって言ってくれりゃ、よかったのにさぁ。 「ささ、どうぞ。 「魔法使い、僧侶の方、武器、装備を買い変えません? 「用を遠慮なく言ってね? 「勇者を、太陽と例えるなら、勇者の仲間になる人は、惑星。 「惑星でいいから、あたい、なりたかったよ。 「惑星になる者も、運命づけられているとか。 「プルプル。 「ミーゴ、ミーゴ。 「ゾンビキラーは、不死の力で動く魔物に、より効果がある。 「ドラゴン装備は、火や炎に、対して効果があるんだぜ。 「勇者って誰なんだろうな。オルフスール城から旅立った、ゆうしゃとかいう名の、戦士らしいんだが。 「あの、クイトさんが、行方不明の今、勇者ゆうしゃに、ガンバッテもらわなきゃ。 「いらっしゃい。旅の必需品はそろっているぞ。何のようだい? 「私の母、僧侶でしたが、理力の杖を使いすぎ、気付いた時にはMPがなくて・、ううっ。 「あなたがたも、MPには気を付けてくださいね。 「え、わたくしは、ミシーナではありませんし、会ったことありませんわよ。 「そう言って、いいよってくる人が多いのよね。ん〜ん。 「ミーミー。 「勇者が、カロシス、イミルフの武器を、さがしているって聞いたが、ほんとかねぇ。 「全部みつけないと、やっぱ、勇者としての力が、出ないのかねぇ。 「ローシ城を、知っているか?なんでも、あそこに勇者が現れたそうだ。 「この地を救えるのは、勇者しかいないんだろ。早くなんとかしてほしいぜ。 「今は、お店はやっていません。すみませんねぇ。 「ところで、旅人。ペソ銀貨を、知ってますか。 「あれは、失われた大地よりの、通貨だそうです。それ以上のことは知りませんが。 「この地に、一ヶ所、まだこの通貨しか通用しない、古い国が残っているそうな。 「私はペソ銀貨を集めて、いつかこの国を捜してみようと、思っているんです。 「夢があるでしょ。 「わたし、占いをしている者デース。あなた、占ってしんぜヨーウ。 「10ゴールドです。どうデース? 「ムン、おお、あなた、とても大きなことを、しようとしてますネ。 「あなたの捜す物は、消えることのない種火。 「全てそろう時、あなたの持つ力は、2倍にも3倍にもなるでしょう。 「はやぶさの剣。高くて手が出ないよ。 「いらっしゃいませ。天下一武器屋でーす。ご用をどうぞ? 「ここは、こっとう品屋じゃ。宝石、つぼなど、旅人が、買うような物はおいとらんぞ。 「何、白竜の眼?た、確かにここにある。 「何じゃ、これが欲しいのか。リッチという者が売りに来ての。きれいな宝石じゃ。 「どうしても欲しいのか? 「よし、売ってやろうぞ。 「何じゃと、これは、盗まれた物じゃと。 「しかし、わしには関係のないことじゃ。 「わしはこれを高く買うたじゃ。盗まれた物、ほいそうですかと、渡せるか。 「また、きおった。また、白竜の眼、目当てか。 「よし、売ってやろうぞ。 「5000ゴールドじゃ。びた一文まけんぞ。どうじゃそれでも買うか? 「よし、うった。 「ここでな、あの、カールの町の有名人、ホンニンの直筆の物が、売ってたそうなんだ。 「もう売れちまったようだが。俺も、買う金ないが、見てみたかったぜ。 「ほら、防具専門店や。他のとこよか、いいもんそろえてまっせ。 「用件は、なんや? 「また来てくんなぁ。 「なんや、確かに、わては、ホンニンの書いた物を買取り、そして、また、うっちまった。 「買った人でっか?連れの者が、リッチ様と、呼んでおったなぁ。 ○オルフスール ハースラ「ゆうしゃ。待っていたぜ。 「よし、我もついていく。おお暴れしようぜ。 アラキ「おお、ゆうしゃ。新たにわかったことがある。 『黒星より、バル、この地にのこる。』 『バル、弱き時、地を取り戻さんとす。』 「この文は、まだ、確証はないのだが、 「黒星が魔王を産みだし、昔倒された時は、まだ弱かった、という意味ではないかと。 「すると、その黒星というのは、大魔王かなにかということに、なるのぉ。 「どう考えても、良いことではないのぉ。 「おお、そうじゃった。ほれ、今まで判っている所までを書き写しておいた。 「持って行くがよいよ。 「それと、ゆうしゃが、勇者だということが、かなり全地に広がって、しまっているみたいじゃ。 「人間というのはすごい。本当かウソかわからんのに、話だけはアッと言う間に、広まってしまうからの。 「おっと、感心している場合ではない。気を付けるのじゃ。 「ゆうしゃ。ワシも、調べ物が終われば、ついて行けるからのぉ。 「あと、少しなんじゃがのぉ。 オル「わしから、言うことは、もう何もないですじゃよ。 ○ゴドワン 「これは、ゆうしゃさん。 「ややっ!その持っているのは、白竜の眼ではありませんか! 「取り替えして、きてくれたんですね!! 「それは、白竜の眼ではありませんか。 「それは、白竜の眼ではありませんか! 「なななな、なんと。ゆうしゃ。それはまさしく、白竜の眼。 「王も喜びでございましょう。 王「ゆうしゃ、よくぞ戻った。 「おお、それは、まさに、白竜の眼!!もう返って来ぬと思っておった。 「ゆうしゃ。なんと言ってよいか。礼の言葉も見付からん。 「先祖代々、受け継ぐ、この宝石と、聖火。盗まれた2つとも、おぬしに取り替えしてもらった。 「この城でも、勇者と呼ばせてもらおう。 「勇者ゆうしゃ。ありがとう。おぬしに会えて、わしは、幸せじゃ。 「そうじゃ、勇者ゆうしゃよ。城壁町ローシを知っておるか? 「そうか、ならば、話が早い。 「あそこも、例の魔物と組んでいる盗賊に、頭を悩ませておるそうじゃ。 「ローシ城には、勇者ゆうしゃが行くことを、伝達しておこう。 「余裕のある時でよいから、助けてやってはくれまいか。 「ローシの人々にも、幸せをあげてやってくれまいか。 「気を付けてな。 「さすがは、勇者ゆうしゃ様だ。 「これは、勇者ゆうしゃさん。 ○コビアキムル 王「聞いたぞ。白竜の眼は、無事戻ったそうじゃな。 「これからも、世のため、わしのためにも、がんばってくれたまえ。