○レーアオスト 「ここのあるじは、長く続いたこのやみで、気がおかしくなっちまった。 「むりもないよな。 「ゆうしゃどの、生きてらしたんですか?! 「マンセムどの、ゆうしゃどの!!生きて・・ご無事だったんですね。いったい今までどこに・・。 「マンセムどの、ヨーリア姫、王様がご心配して下ります。 「これも神の、お導きなのでしょうか。 「もう、人間は、滅びるしかないのでしょうか。 「・・・・・。 「マンセム様。ヨーリア様が、とても心配して下ります。 ヨーリア「マンセム様。良かったご無事で。信じてましたわ。 「皆は、お逃げになったとか、まして、死んでしまったなどと、言ってましたが。 「無理を、なさらないで下さい。 「なんと、ゆうしゃどの、マンセムどの、生きておられたのか!! 「浅瀬に行けばわかるじゃろが、海面が下がったお陰で、渇きのつぼは、必要なくなったみたいじゃぞ。 王「マンセム。今まで、何をしていたかは聞くまい。 「ただ、落とした信頼は大きい。今後の行動次第では、王の座はゆずれなくなるやも、知れん。 「がんばるのじゃぞ。わしは信じておる。 「ゆうしゃも、じゃ。 「まあ過ぎたことはいい。 「そうじゃ、ゆうしゃ。フアッスっという娘を、知っておるな。 「先程来たぞ。自分の村に帰って来たらしい。 「今は、ゆうしゃだけが頼りなんじゃ。 ○モコロ 「ゆうしゃ。殺されたのではなかったのか? 「長く消息が、わからないものだから、みんなそう言っていたぞ。 「何にせよ良かった。 「あ、そうそう。ゆうしゃの、おさななじみのフアッスが、帰ってきたぞ。 「マダルカル城だけでなく、ローシ城も全滅したって言うぞ。 「もう人間はおしまいだぁ。 「ゆうしゃよ。フアッスは元気じゃ。元気に帰ってきおったわ。 「じゃが、お前が、死んでしまったと思って、 「お前のかわりにと、また旅にでて行ったんじゃよ。 「オルフスールにある、ルイーダの酒場とやらに、向かった様じゃ。 「ゆうしゃよ、フアッスを、頼みますじゃ。 「この地の者にもっと光を! 「ゆうしゃ、無事だったのか、もう死んじまったのかと、思ってたぞ。 「しかしなあ、もうそろそろ、マダルカル城のみんな、そしてクイトさんのお墓も、作るべきなのかなあ。 「ゆうしゃじゃ、ゆうしゃじゃ、無事じゃったか! 「おお、ゆうしゃ。よかった、もう帰っては来ないのかと、思っていた。 「フアッスが帰ってきたぞ!!どうやら、魔物に捕まっていたようなんだ。 「でも元気そうだった。 「よその町や村では、恐くて隠れているとか、言われていたけど、そんなことないよな。 「頼むぞ、ゆうしゃ。ゆうしゃは、このモコロの村の誇りだ。 ○オアシス 「昼間は、こうして地下や、家の中で過ごしています。 「日が出てないので、暑くはないのですが、すでに習慣です。 ○リスト 「私は、レーアオスト城から、きている。 「これは、マンセムどの。久し振りだな。 「オアシスのやつらはいいよな、どうせ夜しか起きてないもんな。 「・・・・・・わー、冗談になってねぇー! 「プアーは、倒されたらしいぞ。 「しかし、知ってか知らずか、まだ、子分はうろついている。 「いにしえのアレフガルドは、閉ざされたやみの地、絶望が支配する国であった。 「え〜と、この後は、何じゃったかのう・・。 「そうじゃ、 「しかしある時、伝説の勇者ロト・・いや、トロじゃったかのう・・。 「おお、この地もやみに、おおわれてしまった!! 「お祖父さんの、独り言、気にしないでね。 「でも、このやみ。この地も、やみの地になり、絶望が支配するのかしら。 「まあ、ゆうしゃさん。お久し振り。 「そういえば、勇者様の名前も、ゆうしゃって言うそうよ。 「それにしても、暗いわね。 ○サリマビルグ 「旅の人、ちょっと聞いてくださいよ。 「シャウクが、まちの人、みんな助けちゃったでしょ。 「だから、町じゅうの男が、シャウクに、夢中なんですよ。くやし〜!! 「クェークェー。 「みんな帰ってきたわ、自分から。お帰りなさい、みんな。 「ゆうしゃさん、あなたのおかげで見て下さい。立派に動いてますよ。ここは。 「ここで、雷雲の杖を使って、雷を呼び、キメラの翼を、作っていました。 「昔は、キメラを、一匹丸々この杖で、落雷死させてキメラの翼を、作っていたそうです。 「今は、羽だけに!雷雲の杖で、雷を落として作っていますよ。 「いやだ、何なのこの暗さは。 ○オリマビルグ 「町の皆が無事であっても、人間の存続が危なくなるなど、考えもしなかったわ。 「予言の勇者でも誰でもいい。このやみを払ってくれたら、わしの家宝をやるわいの。 「この町を、この周りにいるモンスターから、守る自信はある。 「だか・・・。むだなことかも知れない・・。 「ほけー・・・。 「魔物がいつやってきても、おかしくない世の中に、なってしまったわね。 「予言の勇者って人は、どうなったのかしら。 「ごめんなさい。今はお店やっていないの。 「魔物は、人間を殺さず、捕まえていくそうですよ。 「マダルカル城も、ローシ城も。人間はえさなんでしょうか? 「ミヤーンミヤーン。 「おお、いつぞやの旅の方ですな。 「わしも、商売ばかりでなく、この町を離れ、もっと人間のしてきた事を、見ておけば良かったわい。 「キメラの絶滅を、心配してられなく、なってしまった。 「人間が絶滅してしまう。魔王の仕業なんでしょうか? 「ねえ、僕がパパになる前に、人間がいなくなるって本当? シャウク「!!ゆうしゃ?!ゆうしゃなんやねぇ!う、うちはうちは。 「もう死んじゃったと、思っていたわ。 「あの酒場にいても、仕方ないので、この町に戻っていたの。 「でも良かったあ。じゃ、また酒場にいるから。 「シャウクに怒られていたの。人に頼るなって。自分で出来ることを、やるしかないって。 「本当そうよねぇ。男の人たちを助けられたのは、あなたがいたおかげもあるけど、 「シャウクが、出来ることをやるって、助けに行かなければ、今頃はね。 「今、私に出来ることって、言っても・・ねぇ。 「シャウク。すごい。僕は、もうあきらめて何もする気が、なくなっていたのに。 「そう、なにかしら、まだ出来ることがあるはず。それを考えてみよう。 ○トトン 「魔族の者が、人間を、滅ぼそうとしているのか? 「この地、全てを、聖火で照らすのじゃ。 「そんなこと、出来るわけがないじゃろしな。 「北の地のローシという城が、全滅しているそうだ。 「西南のマダルカル城のように、城はほとんどこわされず、人だけが居なくなったそうだ。 「こうやみばっかりでは、仕事にならない。一体どういうこと何だ。 「向かいのトーイの話だと、予言の勇者様が、いなくなっちゃったって、言うじゃない。 「彼も人間ですもの、恐くなって、逃げ出したんじゃないの? 「もちろん、彼を、せめるわけには、行かないでしょうけれど。 「世界中の人が、あなたは死んだと、思っていますわ。 「でも、もう大丈夫ね。 モーニ「あ、ゆうしゃ。ほんとに、ゆうしゃよね!! 「あたし、信じていたけど、みんな、ゆうしゃは死んだとか、偽者だとか言うし。 「最近まで、トーイ兄ちゃんとゆうしゃを、捜す旅をしていたの。 「でもよかったぁ。 トーイ「ゆうしゃじゃないか!!ああ、よかった。一体今までどこに?! 「まあ、これで一安心。酒場にいた者も、各々動いていたようだが、これでみな集まって来るだろ。 「ゆうしゃ。今まで以上にがんばろうぜ。 ○ゴドワン 「これは、勇者ゆうしゃさん。 「ご無事だったんですね。 「リフゲイって奴が、魔王かなんかじゃないのか。 「カロシスのかぶと、手に入れたのですね。 「全ての物を集めるのも、時間の問題ですね。 「勇者ゆうしゃ!!今まで何をやって・・。 「いや、すまぬ。おぬしに責任はないのだ。 王「おお、ゆうしゃではないか!生きておった。 「残念な知らせじゃ。おぬしに頼んだ事もあった、あのローシ城が全滅した様じゃ。 「この地、人間は、もう終わりなんじゃろうかの。 ○コビアキムル ・城下町 「こんなに、日の出ない日が多いと、子どもがもやしっ子に、なってしまうわ。 「おお、そこの人。どう思いますか? 「勇者は、恐くなってどっかに、隠れてるんじゃないでしょうか。 「私はそう思うんですが。 「どうも、この男の言っていることは、言いすぎに思えるが。 「いやいや、クイト様の出身がモコロの村と、言うところじゃないそうですか。 「そこの村からの、あのフアッスって娘が、本物の勇者様だよ、きっと。 「何言ってんのかね、今まで動いてた勇者と、名乗っていた者は、偽者だったのさ。 「今、勇者って言ったら、この城の姫、レヌイス様に、決まっているじゃないのさ。 ・城内 アルン「姉様は、真の勇者様が、見付からないいじょう、自分だけで何かをしなくてはと、 「オルフスールの酒場に、仲間を求めていきましたわ。 「今頃、どこで何をしているんでしょう。 王「いつぞやの、ゆうしゃとか申す者ではないか。 「何をしておった。どうしてくれる、この世の中を。 「そなたが、モタモタしておるせいで、みな苦しんでおるわ。 「勇者はあてに出来んと、娘のレヌイスが、がんばっておるはずじゃ。 「レヌイスに何かあったら、そなたのせいじゃぞ。 女王「王は、いらついています。 「でも、いま、レヌイスが、先頭を切って動いていますが、あなたが本当に予言の勇者なら、あなたにお願いします。 「レヌイスは、昔から剣の練習をしています。必ずお役にも立てるでしょう。 ○ガイコビア 「おお旅の方、先日恐ろしい物を見ましたぞ。 「山のように大きな物が、浮いているのです。 「それと共に、このやみ、魔王がやみの悪魔を、降らせているんだ!きっと。 「マンセム様。また、きっと会えるわ。 「きゃっ。また会えたわ。 「人は、その罪ゆえ、病気で苦しみ死んでいきます。 「このやみも、神のお怒りの印なのでしょう。 「みな、清き心を持たなくては。 ○海賊の家 「誰かと思えばゆうしゃどの。 「アルストの村は、お陰で元どおりに、向かってますよ。 「みんな、村に戻りました。 「アルストの村に、行ったり来たり、女の役目は、大変よ。 「料理できる人が他にいたらね。 「勇者ゆうしゃ。死んだはずでは?生きてたんですね。 「ゆうしゃ。気付きました?ここから、真南に、海面が下がったお陰で、 「我々の先祖の集めた宝が、眠っている洞くつが、姿を表しましたよ。 「あの伝説的な人、っといってもあなたがたは、知らないでしょうが、 「ウィリーって、ものすごい頭がいたんだ。 「彼が集めた宝が、眠っているんですよ。 「ゆうしゃなら、勝手に持っていっても良いけど、罠があるかも知れないから、気を付けて。 「この水村は、われらの船の基地だ。ここもはなれるわけにはいかない。 「だから、いつも、交代制になってます。 「アルストの村が取り返せても、光が取り返せないと。 「おお、神よ!! 「グオーグオー。 ○アルスト 「ここは、アルストの村。んー、久し振りに言えた。 「ここは、あいつらが、作ったとこなんですが、 「改造して家にしてしまおうと、思っているんですよ。 「やっぱり、自分たちの家が一番。 「でも、変な盗賊らは、もうおそってこないかしら。 「隠れ家と言っても、もう知られてますからね。 「おそわれた時、我々は、ここから逃げることが出来た。 「備えあれば、うれいなしだ。旅の基本でもあるな。 「ゆうしゃどの、いらっしゃい。こんな所まで来てくれるのは、あなたぐらいですよ。 「どうです、要らないつぼは、全部片付けちまいましたよ。 「プルプル。 「ワーイ、わーい。村に帰って来たよー。 「最後の時を、再びこの村でいられる。 「だが、ハースラが、帰ってくるまでは・・。 ○カール 「うわさでは、予言の勇者は死んで、コビアキムルの姫様が、がんばっているそうよ。 「みんなに、やみのバザーの事を話してたら、この店、つぶれちまったよ。 「おお、ホンニンが帰ってきましたぞ。 「しかし、今度の話し合いは、もっと深刻じゃよ。 「わしらの手の届かぬ、空の事じゃからの。 「まいったわね。このやみには。これじゃあ、洗濯物も乾きやしないわ。 「あなた、予言の勇者なんでしょ。 「ホンニンさんを、助けられたんだから、早く私たちも助けてよ。 「わんわん! 「わんわん! 「こら、シルベスター。だめじゃないか。お兄さん、ごめんなさい。 「夜行性な上、ずっと暗いから、元気すぎちゃって。 「僕のお父ちゃんは、ホンニン。僕の名前は、タニン。 ホンニン「これはこれは、ゆうしゃさん。 「ゆうしゃ!聞きましたよ。きみが予言の勇者だったなんて。 「私のやっていたことは、正しかったんですね。 「レヌイスって人にも、通訳の書、あげたけど、その人も君を捜していたよ。 「勇者と言うことで、みんなに責められることが、あるでしょうが、がんばって下さい。 「みんな、勇者だけが頼りなんですから。 ○闇のバザー 「あたい見たよ、でっかい物が空飛んでて、そいつが光を、さえぎっているようだった。 「空飛べたら、中に乗り込んでやるのに。 「最近見ないけど、一ヶ所に止まっているんだろ。 「はやぶさの剣を買うより、食い物の買い込みをせねば。光がなけりゃ、植物は育たない。 「よおぁ。いらっしゃい。ゆっくり飲んでいけや。 「ここは大人も子供も関係ねぇ。 「それに、最近の空を見たかい?気持ちわるいねぇ。ほれ、飲んで飲んで。 「いやー。なんなの外のやみは。光はどこいっちゃったの。 「ミーミーミーミーミーミー。 「フォフォフォフォ。わしは、王でも何でもないぞよ。 「こういうカッコできるのは、この中ぐらいじゃからの。 「それより、本物のどこの国の王でもよい、この事態を何とかしてくれ。 「やみが、このまま続くのは、魔物のしゅうげきより恐ろしい。   「勇者でも何でもいい。このくらやみを誰か払ってくれ。 「このやみも、勇者がもたもた、してるからじゃねえのか!!早くなんとかしてほしいぜ。 「勇者ゆうしゃは、何をやっているんだ。このやみも、魔物の仕業だろ。 「ああ、クイトさんがいたらなぁ。 「ここは、こっとう品屋じゃ。 「あいやー!!マンセム!!コラ金払え!! 「何、無い、連れのもんからで良いわ。 「なんじゃ、今持ち合わせとらんのか・・。 「あなた、占ってしんぜヨーウ。 「あなた、人の道を行ってますね。 「でもあなた、信じていれば、最後まで行けるでしょう。 ○ノースパタ 「おら、イヤな予感がするンよ。光さ、消えてしまうんでないかと。 「なんっつう事言ってたら、ほんに日が消えてしまっただよ。 「いもさは育たねぇ、キャベツは肥えねぇ。 「ウイーッ。外に出ると、酔いもさめちまうなぁ。 「やみ続きで、ますます、冷えちまってる。 「らっしゃい。こんな世の中。飲んで飲んで、明るくいきましょ。 「今ならたださ。どうせ、金もらってもしょうがないしね。 「最後ぐらい、思いっきり、酒飲んでいてえよなぁ。 「あー寒い、寒い。酒でも飲んでねえとな。 「おれは、一人で飲むのが好きなんだ。あっち行った行った。 「こんな世の中に、なっちまったんだ。飲まにゃやってらんねぇ。 「やどぉー?!もうやってないよお。むだだもん。 ○ムームムリ 「どうも、空が一番暗いのは、この上辺りのようだな。 「なんかいるのかな。 ○シカム 「おお、おお。よそ者。やっぱり、よそ者。 「ここは、シカムの国。大昔、海、閉ざされての。 「やっぱり、海、開けたんだのう。 「まあ、外の人、珍しい。何もない、ですが、ゆっくり。 「お客さん、このごろ増えた。どしたことかなぁ。 「よそもん?!売る物、ない。帰れ。 「今、忙しい。話、後で。 「ブヒヒーン。 「外の人。ここのお金、もってる? 「ここのお金、ちがう、売れないね。持ってる!? 「いらしゃい。お客さん。と言っても、お客さん、欲しいの武器とかね。 「と言うと、うち、これしかないね。魔吸いの玉。 「これ、1回魔法うけてもだいじょぶね。この玉、吸い取るね。 「そしたら、この玉使うね。そしたら、吸い取った魔法つかえるね。 「どう、4ペソ。 「いや、ざんねんね。 「ここ、野菜とか売っているね。 「あなたがたには関係、ないとこ。 「うちは、洋服屋。あなた、これがいいと思う。 「幸福の帽子だけど、3ペソ。どう? 「そ。 「おう、ここの者じゃないね。おれっちも、ここの者じゃないぜ。 「昔から、閉ざされていたわりには、外の人に親切だよな。 「えいや、えいや。このごろ、寒い。体動かす。あったかい。 「強くなるには、必要。有名。この剣。 「旅の人に、聞いた。他の国、これ、ない。 「10ペソ、たった、10。はぐれメタルの剣よ。買う? 「ひやかし?!外の人、そゆとこ、きらい。 「奇跡の劔。この剣強い。戦っている人、これあると元気。 「たったの5ペソ。買うね? 「後悔、ね。きっと。 「戦いには、これ、必要。戦い、死ぬね。この杖必要。 「復活の杖、10ペソね。買う? 「あなたここの人、違う。 「モウニュ神、初めにこの地、おりたった。 「昔話、『竜の目で、竜の心臓かかげる、竜よみがえる』。 「そこ、聖地。 「昔から、人間死ぬ、土にかえる。 「でも、好んで、土に帰る人いない。 「この国、どこかに、旅の扉ある。 「行きなさるな。行った先、魔物じゃ。多い、多い。 「昔、この国の者、そっちに住んでいた。 「おれは、旅の者だが、君もだな。 「この国にある旅の扉で、行った先は、地獄さ。 「昔の城らしき物は、見付けたんだが、逃げ帰ってきたよ。 ○ほこら 「プルプル。ここから南西に、昔、シカムの人たち、うんん、人間が初めて建てたっていう、お城があるよ。 ○無の城 「君も旅のものだね。中、見てびっくりさ。 「何かどでかい物が、城の真上から落ちてきて、そこをつらぬいたような、 「これまた、どでかい穴が、あいているんだ。 「何でも、3つの灯台跡を、地図でみると三角形になって、その中央にある小島に、世界樹の木が生えてるそうだ。 「俺は、全くとんでもなく、違う方向に来ているような、気がする。 ○浅瀬の洞くつ レヌイス「ん?ゆうしゃ?!ちまたで、予言の勇者と、言われてるゆうしゃだろ。 「やっぱり。私だよ、コビアキムルのレヌイス。 「いまだにあんたが、本物の勇者かどうか、私は知らないが。 「このフアッスって子、知っているだろ。あんたを捜してたぜ。 フアッス「ゆうしゃ!生きてたのね!良かった、ほんとに良かった。 「ゆうしゃの誕生日の日、送っていったクイトおじ様も、帰ってこないし、 「次の日、マダルカル城に行くと、ゆうしゃも誰もいないんだもの。 「心配で心配で。 「王様に聞いたら、どこかの地で、生きているはずって言うし、 「すぐに、いかだを作って、捜しに出たの。 「その途中で、魔物に捕まったのだけど、やっと逃げて来たの。 「夢中でやっていたけど、今考えたら、とても、危ない橋を渡っていたのね。 「帰って話しを聞いたら、ゆうしゃが、予言の勇者で、今、いなくなっちゃったっていうし。 「このレヌイスさんが、勇者がいないなら、自分たちの力でって、この洞くつを探検していたの。 「でも良かった、無事で。 ヤン「やだ!ゆうしゃじゃない。生きてたの? 「そうそう、カロシスの装備の一つ、鎧を倭の国で見付けたよ。 「でも、浮遊の杖が見付からない。 ハースラ「ゆうしゃじゃないか。砂地獄に飲み込まれたってから、もうだめかと思っていたぞ。 「アラキじいに、浮遊の杖が、この洞くつにあると言われて、来たが全然見付からない。 「とにかく、これからは、またゆうしゃを中心に動こう。 「これで、また、ゆうしゃとおお暴れ出来るな。 「レヌイスさんよ。酒場に戻るとしよう。 ○オルフスール ・城下町 「ここは、ルイーダのみせ。 「まあ、ゆうしゃさん。てっきり死んでしまったと、思っていましたわ。 「レヌイスって人が、仲間を集めて、旅にでかけましたわ。 「ハースラ、ヤン、フアッス。そうそう、フアッスって知ってる? 「あなたとは、おさななじみって言ってたけど。 「後、いない人は、自分の村に帰ったみたい。 アウカク「ゆうしゃさんが、生きていたとは、うれしいじゃあ〜りませんか! アラキ「おお無事で良かった。消息がつかめなかったから、心配しておったぞ。 「ゆうしゃ。ワシの調べられる事は、もう何もなくなったわい。 「今度は、頭では無く、体を使うぞ。 「ワシに会いたくなったら、いつでも来るんじゃぞ。 「体を鍛えてまっとるぞい。 「どうじゃ、ワシが必要か? 「んー、久し振りじゃ。ゆうしゃと旅をするのものう。 ジハト「ゆうしゃ!生きてただかよ。 「また、おらを、仲間にしてくれないだか? タルス「勇者様ぁ。よかった。生きてたんですねぇ。 トーヤー「ゆうしゃどの、死んだと言ううわさを聞き、心配しておりましたぞ。 「せっしゃは勇者を、助けるよう、運命づけられている者。 「おそらく、この酒場で、ゆうしゃを待っておるものは、皆、運命づけられている者。 「ぜひ、お供したい。 ベホマン「私も付いて行きます。どうでしょう? 「何かのお役にたてれば、いいのですか。 マンセム「ゆうしゃ、わたしは、じっとしているのがきらいだ。 「ぜひに、お供する。ゆうしゃの盾にぐらいは出来る。 ヤン「やだ、誰かと思ったら、ゆうしゃじゃない。 「ギラっ!ん〜、いまいち。 「また、連れてってくれる? フアッス「ゆうしゃ。まだクイトおじ様や、お城のみんな、見付かっていないんでしょ。 「ぜったい、生きてるわよね。 「ゆうしゃ。小さい頃から、十数年、一緒だったじゃないの。 「私を、連れてってくれるでしょ。 「早く、平和な世の中にして、前のように暮らしましょ。 レヌイス「ゆうしゃ。あんたが、本物の予言の勇者ならばカロシスのよろいを、着られるはずだ。 「私は着れなかった。 「カロシスのよろいは、倭の国でみつけ、今、フアッスが持っているはず。 「あはっ!着れた?!本当に、あはっ! 「本物なんだ!!へー。よし、それじゃあ、あらためて。 「私は、レヌイス。いちおう、コビアキムルの姫やってる。 「よろしく勇者ちゃん!!頼りにするよっ。 「やっと、勇者ちゃんに会えた。私は、協力するために、今まで剣の腕をみがいてきた。 「私にあった、このはやぶさの剣があれば、魔物なんて恐くない。行こう!! 「おお、神よ。このやみの空にも、光を与えて下さい。 ・城内 オル「先生は、酒場か宿屋の方で、勇者を待ってますぞ。 「先生。無理はいけませぬぞ。 王「ゆうしゃ。どこに行っておったのだ。しかし、無事で良かった。 「頼むぞ、ゆうしゃ。この世界は、お前と共にある。 ○モコロ 「フアッスよ。気を付けての。 フアッス「はい、おじいちゃん。 「ゆうしゃよ、フアッスを、頼みますじゃ。